“アジア最強クラス”のイランが燃える! 1993年以来のACL頂点へ2クラブがベスト8に

ACLベスト8まで進んできたペルセポリス photo/Getty Images

ロシアワールドカップもあって少々忘れられているところがあるが、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)は8月末より準々決勝に突入する。Jリーグ勢では唯一鹿島アントラーズが生き残っているのだが、今大会に強い思いを抱いているのがイラン勢だ。

イランといえば代表チームがアジアトップレベルの実力を誇り、今回のワールドカップでもスペイン代表とポルトガル代表相手に善戦している。しかし、クラブはアジアの舞台で思うような結果が残せていない。

ACLでは2007年にセパハンが決勝へ進出したものの、浦和レッズに敗れて準優勝。2010年にはゾブ・アフンが決勝へ進んだが、韓国の城南一和に敗れている。イランのチームがアジアの頂点に立ったのは1993年のパースが最後で、それ以降は寂しい結果が続いている。

しかし今回はエステグラル、ペルセポリスと国内を代表する強豪2クラブが準々決勝に駒を進めており、エステグラルは元バルセロナMFシャビ・エルナンデスがいることでも話題のカタール・アル・サッドと、ペルセポリスもカタールのレフウィヤと対戦することになっている。上手くいけばイラン勢2クラブがベスト4に入ることも可能だ。

『OmniSport』によると、ペルセポリスを指揮するブランコ・イバンコビッチもレフウィヤとの対戦に燃えている。

レフウィヤは高い攻撃力を武器に勝ち上がってきたチームだが、イバンコビッチは「我々の相手はアジア全体で現在のベストチームかもしれない。簡単なゲームにはならないだろう。それでも我々は勝ちに行く」とコメントしており、イラン勢としてアジアの頂点を狙っている。

今大会は近年アジアを支配している中国勢が天津権健しか残っていない。これはチャンスとも言えよう。ベスト16で中国の上海上港を撃破した鹿島も含め、今大会は一味違ったアジアの覇権争いとなっている。

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