トヨタ東日本、東富士工場の閉鎖決定 岩手で人気3車種生産へ

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 静岡県裾野市の東富士工場の東北への生産移管を検討してきたトヨタ自動車子会社のトヨタ自動車東日本(宮城県大衡(おおひら)村、白根武史社長)は20日、同工場を2020年12月末までに閉鎖することを決めた。金ケ崎町に構える量産拠点の岩手工場は10月にも人気小型車を集約して3車種体制となり、東富士工場(約1100人)から数百人規模の異動が見込まれる。

 東富士工場は1967年生産開始。生産している新型タクシー「ジャパンタクシー」は宮城大衡工場(大衡村)、最高級セダン「センチュリー」は愛知県などに移管されるとみられ、小型車「ポルテ」「スペイド」は調整中。東富士工場の年間生産は5万台規模と見込まれる。施設は生産終了後、トヨタグループで活用策を検討する。近隣で開発を担う東富士総合センターは存続する。

 従業員は東北の各拠点に異動するが、同社労働組合には現時点で拠点ごとの具体的な異動規模や時期は示されていないという。

 トヨタ自動車東日本はトヨタグループの小型車生産の中核を担い3工場で年間50万台規模を生産している。うち、量産拠点の岩手工場は小型ハイブリッド車(HV)「アクア」、小型スポーツタイプ多目的車(SUV)「C―HR」の人気2車種に加え、豊田自動織機の長草工場(愛知県大府市)から移管される人気小型車「ヴィッツ」を10月から生産する見通し。