メッツが守護神・ファミリアのトレードを模索中

後半戦が始まり、現地時間7月末までは夏のトレードの季節。既にマニー・マチャドがドジャース、ブラッド・ハンドがインディアンスなど実績ある選手達の移籍先が決まってきている。これからトレード期限キリギリまで各球団の将来に向けた戦略が徐々に明らかになっていくことだろう。現在、地区最下位に苦しむメッツは守護神のジューリス・ファミリアのトレード実現に向けて動いているという。

ファミリアは通算123セーブを誇る球界を代表する守護神の1人だが昨年からケガに悩まされ、思うような成績を残せていない。今季も右肩の故障で6月に一時的に戦線離脱。すぐに復帰したがここまで40試合に登板し4勝4敗17セーブ、防御率2.88の成績を残している。昨年よりは好成績ではあるものの、2016年に51セーブを記録したときのような勢いは感じられない。そんな中で1年契約であるファミリアは今季オフで契約が切れることもあり、今夏のトレードでは注目選手の1人に挙げられている。

チーム内ではミッキー・キャラウェイ監督がトレードのためにファミリアを起用しない方針を考えており「MLB.com」のジョン・モロシ記者によれば既にアスレチックス移籍の可能性が高いとされ、既に放出する2、3人の有望選手に誰を指名するかの話し合いが進行中という話が浮上しているものの、まだ公式発表はされていない。アスレチックスのほかにもフィリーズをはじめ、ブレーブスやレッドソックス、マリナーズなど彼を獲得候補に挙げているチームも存在していという。

注目されるファミリアは6月、離脱の影響もあって8試合に登板して1勝2敗、防御率8.22と苦しんでいた時期もあったが、トレード期限となる7月になるとここまで7試合で1勝0敗3セーブ、防御率0.00と復活をアピールしている。メッツは彼を放出することによって他球団の有望選手を獲得することになる。それに対し、ファミリアは上位チームへの移籍となるため、この調子のまま活躍を続ければ移籍先のチームをポストシーズンに導くことも可能だ。8月が始まる時には着るユニフォームの色が変わっていることだろう。果たして彼はどこにいくのか。

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