寝たきり母の首を絞める 殺人未遂容疑で49歳女を逮捕

 寝たきりの母を殺害しようとしたとして、小田原署は21日、殺人未遂の疑いで、南足柄市生駒、契約社員の女(49)を逮捕した。

 逮捕容疑は、18日ごろに小田原市内の母の自宅で、母(84)の首を絞めて殺そうとした、としている。

 署の調べに対し、同容疑者は「首を絞めて殺そうとしたことに間違いはない」と容疑を認めている。母が後日に死亡したことから、署は司法解剖を行って首を絞めた行為との関連について慎重に調べる方針。

 署によると、母は夫と2人暮らしで、寝たきりの状態だった。同容疑者が身の回りの世話をしていたという。

 18日に同容疑者から「母の首を絞めた」と親族に連絡があり、担当のケアマネジャーに相談。訪問した医師が確認した際は特段の異変はみられず、翌19日にも看護師がたんの吸引などを行ったという。

 20日昼ごろにケアマネジャーが呼吸していない状態を確認。あらためて往診した医師が首にあざがあることを不審に思い、署に届けた。

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