全部トーレス!欧州16シーズンのユニフォーム姿を見る「アトレティコ~リヴァプール」編

サガン鳥栖への移籍が発表となったフェルナンド・トーレス。ヴィッセル神戸に加入したアンドレス・イニエスタとともに、大物スペイン人選手のJリーグ入りは国内外で大きな注目を集めている。

アトレティコ・マドリーでデビューしたトーレスは、その後リヴァプール、チェルシー、ACミラン、そして再びアトレティコ・マドリーと16年間で4度の移籍を経て、日本にやって来た。

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ここでは、これまでのトーレスの歴史と身にまとってきた数々のユニフォームを簡単に振り返ってみたい。今回はリヴァプール時代までをお届けする。

アトレティコ・マドリー 2002-03シーズン

アトレティコが3季ぶりに1部へ復帰したシーズン。2000-01シーズンにトップチームデビューを果たしたトーレスにとっては初の1部リーグだったが、この18歳のアタッカーはいきなり13得点と大活躍した。

細めのストライプが特徴ある2002-03ホームキット。当時のNikeのテンプレートとは一線を画すデザインが採用されていた。

基本的にパンツはブルーを着用したが、チェンジ用でレッドも使われている。

アウェイキットのシャツはネイビーを基調。デザインは当時のNikeのテンプレートそのものだ。

アトレティコ・マドリー 2003-04シーズン

1部リーグでの2シーズン目は19得点を記録し、リーグの得点ランクングで3位タイとなった。この画像で着用しているユニフォームは、縦並びのメーカーロゴとエンブレムが特徴のクラブ創立100周年記念キット。

胸スポンサーはハリウッド映画の「GOTHIKA(ゴシカ)」。この頃のアトレティコは期間限定で胸に映画のタイトルやロゴマークを掲出したため、結果としてシーズン中にいくつものパターンが登場している。なお基本的に市販品はスポンサー無しだった。

このユニフォームは通常のホームキットで、二重線のストライプが特徴あるデザイン。胸スポンサーは実写版の映画「Peter Pan(ピーターパン)」。

アウェイキットはイエローを基調にネイビーの袖。トーレスの腕で半分隠れているが、胸スポンサーはハリウッド映画の「S.W.A.T.(スワット)」だ。

シーズン中に何度も変わった胸スポンサー。「El CASTIGADOR」はハリウッド映画「パニッシャー」のスペイン語版。

アトレティコ・マドリー 2004-05シーズン

このシーズンはリーグ16得点を記録。前季よりも減少したが、それでもチームトップ。そしてスペイン人選手としては最多得点者だった。

ユニフォームは2004-05ホームキットで、90年代では一般的に使われていたブルーが目立つデザインとなった。胸スポンサーは前季同様に映画タイトルを掲出。この試合ではアメリカ映画「CLOSER(クローサー)」のタイトルをプリント。

このユニフォームでは、ウィル・スミス主演のアメリカ映画「HITCH(邦題は“最後の恋のはじめ方”)」のロゴマークをプリント。パンツにはアメリカの映画/テレビ専門チャンネル「AXN」のロゴマークも。

2005年2月のバルセロナ戦ではレッドを基調のパンツを着用。胸スポンサーはアメリカ映画「SPANGLISH(スパングリッシュ)」。

バレンシア戦でゴールを決めて咆哮するトーレス。胸スポンサーはこれまたアメリカ映画の「XXX 2(トリプルエックス2)」だ。

アトレティコ・マドリー 2005-06シーズン

このシーズンは13得点と前季よりさらに減少。ユニフォームは100周年記念以来となるメーカーロゴとエンブレムの縦並びを採用となった。そしてこのシーズンから胸スポンサーは、韓国の自動車会社「KIA」で固定となる。

得点数は減少したが“バルサキラー”は健在で、2-1で勝利したホームゲームは1得点、3-1で勝利したアウェイゲームでは2得点を挙げている。

基本形としてパンツはブルー、ソックスはレッドだった。パンツには前季から引き続き「AXN」のロゴマークを掲出。

ネームナンバーは濃いブルーだったが、このシャツのカラーリングだと少々見辛い組合せだった。

アトレティコ・マドリー 2006-07シーズン

このシーズンのリーグ戦は14得点と前季より微増。そして他国のビッグクラブへの移籍が囁かれ、それは噂話の域を越えるようになる。

ユニフォームは2006-07シーズンのホームキット。レッド/ホワイトのハーフ&ハーフが、サポーターやユニフォームファンに驚きを衝撃を与えた。

そしてこのシーズンから腰スポンサーに日本企業「KYOSERA(京セラ)」のロゴマークを掲出。

2005-06シーズンのホームキットは、このシーズンではサードキット(というか第2ホームキット)として使用。胸スポンサーはもちろん「KIA」だ。

トーレスはこの2006-07シーズンを最後に、ユース時代を含めると12年間を過ごしたアトレティコに別れを告げ、リヴァプールへ移籍する。

リヴァプール 2007-08シーズン

2007年夏、トーレスはプレミアリーグの強豪リヴァプールへ移籍を果たした。

移籍最初のシーズンは適応に時間がかかると見られていたが、いざ蓋を開けてみるとリーグは24得点でリーグ2位タイ(ちなみにトップはクリスティアーノ・ロナウドの31得点)。その他カップ戦なども含めるとシーズン33得点を挙げた。これは自身のキャリアハイである。

ホームキットは2006-07シーズンからの継続使用なので、2006-08モデルとなる。襟から伸びるパイピングが特徴的なデザインだ。

パンツ、ソックスともにレッド。ソックスに背面にはチーム名の略称“LFC”が入る。

ホワイトを基調としたアウェイキットは2007-08モデルで、シャツにはシャドーのストライプとライヴァーバードの透かしプリントをあしらっている。

ブラックを基調としたサードキットはアシンメトリーデザインが特徴的で、主にカップ戦で使用した。アウェイキットと同様にシャドーのストライプとライヴァーバードの透かしプリントが入る。

リヴァプール 2008-09シーズン

リヴァプール移籍2シーズン目は負傷の影響もあり、リーグは14得点。その他カップ戦を合わせても17得点にとどまった。

ホームキットはニューモデルを投入。翌2009-10シーズンまで使われることになる。襟は無くなりVネックに変更。パンツとソックスもレッドを基調とし、とてもリヴァプールらしいデザイン。

このシーズンのチャンピオンズリーグでは、かつての宿敵レアル・マドリーと対戦した。

アウェイはグレーを基調にレッドの差し色というカラーコンビネーション。1980年代から90年代にかけて使われたカラーが復活した。

深いグリーンを基調としたサードキットも90年代を彷彿とさせるカラー。チャンピオンズリーグなどのカップ戦をメインに使用した。このキットを着用しCLではレアル・マドリーを撃破している。

リヴァプール 2009-10シーズン

リヴァプールでの3シーズン目は好調を維持。負傷や手術の影響でリーグは22試合の出場にとどまったが18得点を記録。カップ戦も合わせると22得点を挙げている。

ホームキットは2008-09シーズンからの継続使用。画像は第32節サンダーランド戦で、トーレスはこの試合で2得点を決めて勝利に貢献した。

このシーズンはヨーロッパリーグに出場し、準決勝で古巣のアトレティコに敗れている。画像は準々決勝のベンフィカ戦で、マッチアップの相手は後にチェルシーでチームメイトとなるラミレス。

ダークカラーのアウェイキットもなかなか格好良い。パンツとソックスはゴールドだが、ブラックを着用した試合もある。向かって右の選手はヨッシ・ベナユン。

サードキットはホワイトを基調に、レッドのスリーストライプスがリヴァプールらしいカラーコンビネーション。なお、胸スポンサーの「Carlsberg」は、このシーズンが最後となる。

リヴァプール 2010-11シーズン

リヴァプールでの4シーズン目は、開幕前から移籍が噂されるなど不穏な空気に包まれた。結果的にトーレスは年が明けて2011年1月にチェルシーへ移籍。リヴァプールでの最後のシーズンは、23試合に出場し9得点を記録している。

ユニフォームはこのシーズンから投入されたホームキットで、翌2011-12シーズンまで使用。胸スポンサーはこのシーズンからロンドンに本店を置く銀行「Standard Chartered」に変わった。

そしてこの2010-12モデルを最後にadidasとの契約は終了となる。

アウェイキットはクラシックな雰囲気のピンストライプが格好良いデザイン。スリーストライプスは袖口までしっかりと延びている。

使用機会が多くはなかったサードキット。ブラックを基調にイエローの差し色で、ホームキットと同じように透かしプリントが特徴あるデザインだ。

年が明けて1月31日、トーレスのチェルシーへの移籍が発表。デビュー戦の相手は奇しくも古巣リヴァプールだった。

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