長崎県西彼長与町斉藤郷で21日、約390年の伝統がある「祇園祭」が始まり、地域住民が無病息災を祈願した。
地元では「祇園さん」と呼ばれ親しまれている夏の風物詩。1627年、大村藩主の大村純信が同郷に法妙寺(持永海鳳住職)を建立して始まり、疫病退散の祭りとして知られる。
同日はお下りがあり、みこしが寺を出発し約2キロ先のお旅所へ。行列には今年の当番、斉藤地区から約150人が参加し、傘鉾(かさほこ)や弓、刀などを持って長与川沿いを練り歩いた。
沿道の民家では、男衆が長さ5メートルの巨大なほこを玄関から突き入れて厄よけ。小学生19人も1カ月間練習した「なぎなた踊り」を披露。「エイ、ヤー」とりりしく舞うと、温かい拍手が送られた。22日はお上りがある。
りりしく なぎなた踊り 長与で「祇園祭」
- Published
- 2018/07/22 00:10 (JST)
- Updated
- 2018/12/10 17:50 (JST)
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