IRの経営管理など学ぶ マカオ大が佐世保で講座

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の経営管理を研究するマカオ大は21日、長崎県佐世保市の長崎国際大で、IRの人材育成を図る講座を開いた。九州の経済団体「九州経済フォーラム」(石原進会長)などとの共催で、日本では初めて。
 講座は22日までで、国内外の経営者ら約60人が参加。同大の教授らが講師を務め、IR管理学の入門やIRを産業とするマカオの状況、財務会計戦略など七つのセミナーがある。セミナー後はグループに分かれ、IR誘致を目指している佐世保市での整備計画を討論し発表する。23日はIR誘致の候補地となっているハウステンボスを視察する予定。
 開講式でマカオ大工商管理学院長のジャッキー・ソー教授は、20日にIR整備法が成立したことを歓迎し、「有力(候補)都市の佐世保で開催できて喜ばしい。マカオの最前線を学んでほしい」とあいさつ。中村法道知事は「(受講者から)本県IRへの素晴らしい提案をいただきたい」、朝長則男市長は「いよいよIR整備に向け本格的な動きが始まる。IR研究の先駆者であるマカオ大の講座は意義深い」と期待を寄せた。

開講式であいさつするマカオ大のジャッキー・ソー教授(右奥)=佐世保市、長崎国際大

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