決勝の見どころ 守備に抜群の安定感 創成館、 チーム打率4割維持 海星

 6月のNHK杯県大会1回戦は、海星が序盤に主導権を握って5-2で逃げ切ったが、実力的には互角。今大会も互いに心身両面でハイレベルな戦いを見せており、1点の重みがある好ゲームが期待できる。ここまでの失点はいずれも4試合で創成館が2、海星が10点と守備力は創成館が一歩リード。ともに攻撃力が高く、投手陣の出来次第では差が広がる可能性もある。

 創成館は6人の投手陣を中心に、4試合で失策1、チーム防御率0・53と安定している。重要になるのは投手起用。これまで同様、捕手平松が好リードできれば大崩れの心配は少ない。攻撃面は1試合平均5・25得点と派手さはないが、準決勝では足も絡めて13安打を放つなど上り調子。右腕がそろう海星を前に、右の好投手との対戦が続いたのも好材料と言える。
 海星は4試合連続2桁安打の計55安打でチーム打率4割台を維持。個人打率6割超の坂本、松尾倫、田中をはじめ、一人一人の振りが鋭い。早い段階で先制してリズムをつかめるか。継投続きの投手陣は準決勝で小林、鵜瀬が計8回1/3無失点と好救援。一回途中で降板した本格派右腕、荒木の起用法が一つのポイントになりそうだ。バックの粘り強さも欠かせない。

© 株式会社長崎新聞社