イニエスタが途中出場で待望のJリーグデビューも…… 神戸、運動量豊富な湘南に完敗

イニエスタがスルーパスからチャンスを作るも、まだまだチームメイトとのイメージのズレが…… photo/Getty Images

22日に明治安田生命J1リーグ第17節が行われ、ヴィッセル神戸が湘南ベルマーレをホームへ迎え入れた。なお、Jリーグデビューが期待される神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタはベンチスタートとなっている。

序盤からボールをキープしたのは神戸だったが、試合を動かしたのは湘南だった。10分、ショートコーナーからゴール前へ右クロスを入れると、飛び込んだDF坂圭祐が頭で合わせ、ゴールネットを揺らした。先制点を許した神戸は反撃を試みるも、豊富な運動量で積極的にプレッシャーをかけてくる湘南に大苦戦。攻撃の要であるFWウェリントンも相手DFの激しいチャージの前に思うようなプレイができず、前半を1点ビハインドで折り返している。

後半に入ると、スコアを動かしたのは再び湘南だ。開始直後のピンチをしのぐと、48分にスルーパスからMF齊藤未月が抜け出し、飛び出してきたGKを見極めて落ち着いてゴールに流し込んだ。2点を追う展開となった神戸は、54分に負傷交代で投入したMF三原雅俊の続いて、59分にイニエスタを投入。交代やファーストタッチの際には、スタジアムが大きな歓声に包まれており、イニエスタへの大きな期待がうかがえる。トラップやボールの置く位置、視野の広さ、パスセンスなど、世界トップクラスの技術を披露し、チャンスメイクも何度かしたが、ゴールには繋がらず。84分に試合を決定付ける3点目のゴールを湘南に決められ、神戸は0-3で敗戦を喫した。

イニエスタのJリーグデビューを白星で飾ることはできなかったが、連携面など神戸との融合はまだまだこれから。いかにイニエスタと周りの選手がイメージを共有できるかが、これからの鍵となりそうだ。今後もバルセロナ仕込みのプレイは必見だ。

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