防災重点ため池、耐震不足 県内44カ所、予算足りず対策遅れ

 下流に家屋などがあり、決壊すると大きな被害が発生する恐れがある「防災重点ため池」が県内に134カ所あり、このうち44カ所(2017年3月末)が耐震不足であることが22日、県などへの取材で分かった。耐震化は大規模な地盤改良工事などが必要となるが、自治体などが予算を十分に確保できず、なかなか進まない実態も判明。一方、ほとんどで堤防の補強などの豪雨対策が取られており、125カ所で浸水予測や避難所を記載するハザードマップ(危険予測地図)が作成されていた。

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