特殊詐欺の手口など 寸劇で高齢者に解説 諫早署劇団「チーム歩」

 諫早署の若手警察官らでつくる劇団「チーム歩(あゆむ)」がこのほど、諫早市有喜町の有喜ふれあい会館で、特殊詐欺の手口や身の守り方を伝える寸劇を高齢者約60人に披露した。
 同劇団は2001年、市内で起きた女児殺害事件をきっかけに02年結成。安全なまちづくりを目指し、市内各地で啓発活動を続けている。
 寸劇は詐欺グループが「社会保険庁から医療費の払い戻しがある」と偽り、高齢者に銀行の現金自動預払機(ATM)から現金を振り込ませようとする設定。詐欺グループが口座残高を確認する手口などを解説し、「還付金があることや口座番号などの個人情報を電話で聞かれた場合、詐欺を疑い、親族や警察に相談して」と呼び掛けた。
 同町の女性(74)は「以前、『家族が交通事故に遭った』という電話が自宅にあり、詐欺に遭いそうになった。日ごろから家族で注意するよう話している」と打ち明けた。

ユーモアを交え、特殊詐欺の手口を盛り込んだ寸劇を披露した劇団「チーム歩」=諫早市、有喜ふれあい会館

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