自殺の名所として知られる英北東部サンダーランドのウィアマス橋で、自殺をやめるよう促すメモを貼り、多くの命を救った女子大生の心温まる話が英ＢＢＣ放送など同国のメディアを賑わせている。地元のノーザンブリア警察は２３日までに、この女子大生を表彰した。
女子大生はペイジ・ハンターさん（１８）で、「状況は困難でも、あなたの命が大事」「あなたは一人じゃない」などと書かれたメモを４０枚以上、橋の欄干に貼り続けた。ノーザンブリア警察によると、少なくとも６人がこのメモを見て自殺を思いとどまるなどしたという。同警察の担当者は「心の問題を抱える人たちに手を差し伸べる革新的な方法」と評価した。
地元の大学で健康と社会福祉問題を専攻するハンターさんは「表彰されたくてこんなことをしたんじゃないけど、メモに対する反応にびっくりしました。でも、これは私が本当にしたかったことなの」と話した。将来はメンタルヘルス関連の仕事に就きたいと話している。 （共同通信＝太田清）
