スペイン代表を選択していればロシアW杯に行けた可能性も…… ラポルテ「嫉妬のようなものがある」

マンCでプレイするラポルテ photo/Getty Images

現在マンチェスター・シティでプレイするDFアイメリック・ラポルテは、少々苦い思いで今夏のロシアワールドカップを見ていたようだ。

ラポルテは若い頃より才能あるセンターバックと評価され、スペインのアスレティック・ビルバオでポジションを確保してきた。しかし、なかなかフランス代表に入ることができなかった。世代別代表には選ばれ続けていたのだが、A代表からの招集がかからなかったのだ。そのラポルテに興味を示したのがスペイン代表で、幼い頃よりバスク地方で暮らしてきたラポルテはスペイン代表を選択することもできた。ところが、その話題が出た2年前にフランス代表監督のディディエ・デシャンはラポルテをA代表に招集することを決定。フランス代表の一員としてロシア大会を目指すこととなった。

ただし、2017年3月以降ラポルテはフランス代表に招集されていない。もっとも本人はフランス代表入りを望んでいたため、メンバー入り争いに敗れたことは仕方がないと思っている部分もあるのだろう。しかしスペイン代表入りを選択していれば、ワールドカップを経験できたかもしれない。サミュエル・ウムティティやラファエル・ヴァランなど優秀なセンターバックが同世代にいるフランスと比べ、スペインは今大会もジェラール・ピケとセルヒオ・ラモスのコンビに頼っていた。ラポルテがメンバー入りすることはそれほど難しくなかったはずだ。

米『ESPN』によると、ラポルテはロシア大会を家で見ていたことについて「嫉妬のようなものがあるよ。僕は以前からチームに呼ばれていなかったし、驚きはない。だけど、招集されなかったのは少し残念ではあるね」と語っており、苦い思いでフランスの躍進を見ていたようだ。競争の激しさを考えれば、同世代に怪物が揃うフランスよりはスペインを選択しておく方がワールドカップには近かったか。

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