高温時は部活動控えて 熱中症 県内、1週間で195人搬送

 長崎県は23日、16~22日の1週間に県内で熱中症かその疑いで救急搬送された人が195人(速報値)に上り、前年同期の約1・5倍になったと明らかにした。このうち7~17歳が31人を占めており、県教委は20日付で部活動などについて、高温時や子どもの体調に不安がある場合、ちゅうちょせず活動の中止や内容変更を促す通知を各市町教委や県立高校に出した。
 県消防保安室によると、16~22日に熱中症かその疑いで搬送された人は、前週(9~15日)より60人増えた。195人のうち3人が重症、81人が中等症、111人が軽症。年代別でみると、65歳以上が最多101人、7~12歳は5人、13~17歳は26人。20日には県立小浜高の女子生徒が運動部の部室周辺を清掃するなどしている際に体調不良になり、搬送された。搬送者の「発生場所」は、学校など教育機関が20人という。
 県教委は23日、スポーツ庁から、学校の運動部活動のガイドラインを策定するときに熱中症対策を含めるよう求める通知を受けた。10月をめどに策定する県版ガイドラインには、大会も高温時は主催者側が延期を検討するよう促すことなどを盛り込む考え。

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