富山県アルミ産業協など4団体、高岡で水素エネ普及セミナー

 富山水素エネルギー促進協議会や県アルミ産業協会など県内4団体は13日、高岡市内の高岡商工ビルで水素エネルギーの周知、普及に向けたセミナーを開催。

 会場には各団体の会員企業や自治体関係者ら約60人が参加し、水素など再生可能エネルギーを活用した最新の取り組みについて理解を深めた。

 セミナーでは環境省地球環境局地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室の高橋和也氏が環境負荷の少ない水素社会実現の意義を解説。風力発電で製造した水素を工場などのFC(燃料電池)フォークリフトで利用する京浜地区の実証事業などを紹介した。

 アルハイテック(本社・高岡市オフィスパーク)専務の水木伸明氏は、アルミ廃棄物から水素を発生させる世界初の装置として昨年製品化した「エ小僧(えこぞう)」について説明。また、富山の基幹産業であるアルミ工場の端材や一般のアルミ付き包材を原料とするエネルギーの地産地消化など展望を語った。

 富山県立大学工学部環境・社会基盤工学科准教授の脇坂暢氏を講師に、太陽光やアルミから水素を発生させるワークショップも行われた。

© 株式会社鉄鋼新聞社