〔熱中症〕7月16日から7月22日の7日間で22647人搬送、死者・搬送者数が過去最多

総務省消防庁は24日、熱中症による救急搬送状況(速報値)を公表しました。
7月16日から7月22日の7日間における全国の救急搬送者数は22647人で、前週(9956人)に比べて12691人増加、前年同期(7196人)と比べて15451人増加しました。
傷病の程度別では、初診時において死亡が確認された人は65人で、前週(12人)に比べて53人増加しました。また、3週間以上の入院加療を必要とする重症者は685人で、前週(189人)に比べて496人増加しました。
年齢別では、満65歳以上の高齢者が10525人で、全体の46.5%を占めています。
発生場所別では、住居が9462人と最も多く、全体の41.8%を占めています。
また、都道府県別では、東京都が1979人と全国で最も多く、次いで、愛知県が1954人、大阪府が1779人となっています。
なお、7月16日から7月22日の搬送者数と死者数は、週単位の統計を取り始めた2008年以降では過去最多となりました。

気温や室内の温度が高い状況下では、体内の水分や塩分のバランスが崩れ、体温の調節機能が働かなくなることによって、体温の上昇・めまい・立ちくらみ・体のだるさ・頭痛・吐き気などの症状を呈し、重症化すると、けいれんや意識の異常など、様々な障害を引き起こします。こまめな水分・塩分の補給、扇風機やエアコンの利用などにより、熱中症の予防に努めましょう。

■熱中症による全国の救急搬送状況(2018/7/16~7/22・速報値)
・救急搬送者数:22647人
※前週比12691人増、前年同期比15451人増

<日別>
・7/16(月):2709人
・7/17(火):2692人
・7/18(水):3736人
・7/19(木):3711人
・7/20(金):3297人
・7/21(土):3278人
・7/22(日):3224人

<傷病の程度別> ※初診時の状況
・死亡 :65人
・重症 :685人
・中等症:7313人
・軽症 :14362人
・その他:222人

<年齢別>
・18歳未満:3953人
・18~65歳:8169人
・65歳以上:10525人

<発生場所別>
・住居(屋内外を含む):9462人
・工事現場や工場などの仕事場:2411人
・農・畜・水産作業の仕事場(田畑・海など):330人
・教育機関:2011人
・屋内(飲食店・病院・劇場など):2095人
・屋外(競技場・屋外駐車場など):2631人
・道路:2831人
・その他:876人

<都道府県別> ※上位5都道府県まで
・東京都:1979人
・愛知県:1954人
・大阪府:1779人
・埼玉県:1617人
・兵庫県:1188人

◆総務省消防庁|熱中症情報
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/fieldList9_2.html
※総務省消防庁は、上記Webサイトに熱中症の予防啓発コンテンツを設置し、熱中症の予防を呼び掛けています。

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