熊本地震からの復興を記録、映画「西原村」 村民らの葛藤、決断に涙

上映会に訪れた西原村の住民ら=西原村
上映会後、舞台あいさつする久保理茎さんら制作スタッフ=西原村

 熊本地震で被災した熊本県西原村の人々が、復興へ奮闘する姿を記録したドキュメンタリー映画「西原村」が完成。20、21日に村構造改善センターで無料上映会が開かれ、集まった村民らは、85分の作品を涙ながらに見つめた。

 映画を制作したのは、宮崎市在住の映像ディレクター久保理茎[りけい]さん(51)。久保さんは熊本地震直後に撮影を開始。自宅から村へ60回以上通い、住民らの生活に密着した。制作資金はクラウドファウンディングで募り、165人から273万円の支援があった。

 作品は、断層への不安を抱きつつ慣れ親しんだ土地での自宅再建を決めた住民や、村民と衝突しながら村の未来を語り合う村職員など、それぞれが葛藤を繰り返し、前へ進む様子を映し出す。

 村内のみなし仮設住宅に住む坂本隆博さん(72)は「貴重な当時の様子を残してくれた。復興に向かって、みんなで心を一つにしたいと思った」と話した。

 20日は舞台あいさつもあり、久保さんは「熊本に限らず、全国の被災者に困難な状況を乗り越えようとする西原村の人々の姿を届けたい。後世に伝えられるような作品になるとうれしい」と語った。

 8月2、3日には熊本市中央区のDenkikanで、いずれも午後7時から上映がある。前売り券500円、当日券は700円。作品の著作権は今後、村へ譲渡される。(丁将広)

(2018年7月24日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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