JFEスチール西日本製鉄所の排水能力、冠水被害受け増強検討

 JFEスチールの柿木厚司社長は24日、西日本豪雨によって同社西日本製鉄所の倉敷・福山両地区が冠水被害を受けたことについて、「排水処理設備の能力が限界に達したことが原因」と述べ、同能力の増強に向け、設備投資を検討する考えを示した。

 同日の日本鉄鋼連盟・定例記者会見の中で明らかにした。倉敷・福山両地区では大雨によって製鉄所内の一部が冠水し、一時的に生産に影響が出た。排水処理設備の能力について柿木社長は「過去数年の降水量を基準にしていた」と述べ、今回のような大きな災害では過去の経験が参考にならなかったと説明した。その上で、(処理能力の)最大値を見直す必要性に言及、「BCP(事業継続計画)のため、排水処理設備への投資を検討したい」と述べた。

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