西海市と捕鯨 高齢者が学ぶ 大瀬戸・いきいき大学

 お年寄りの交流を目的とした学びの場「大瀬戸いきいき高齢者大学」の本年度講座が20日、西海市大瀬戸町の大瀬戸コミュニティセンターで開講した。初回は平戸市生月町博物館・島の館の学芸員、中園成生さんが「西海市と捕鯨」と題して講演した。
 市教委、市老人クラブ連合会大瀬戸支部などが毎年開いており32回目。本年度は町内の155人が受講登録し、来年2月まで音楽や健康、消費生活など計8講座で学ぶ。
 中園さんは120人の受講生を前に、戦国時代後期から明治期までの捕鯨史を、五島灘を中心に解説。西海市の平島、江島、蠣ノ浦島、松島を結ぶ一帯が、春に北上するクジラを捕まえる漁場だったことや、深澤組や益冨組など捕鯨組織の変遷、明治期に平島で操業した銃殺捕鯨などを話した。

「西海市と捕鯨」について学んだ大瀬戸いきいき高齢者大学=西海市、大瀬戸コミュニティセンター

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