ヤンキース・田中 完全復活の完封勝利で今季8勝目

【ヤンキース4-0レイズ】@トロピカーナ・フィールド

ヤンキースの田中将大がレイズ打線をわずか3安打に封じ、昨年4月27日(現地時間)のレッドソックス戦以来となる完封勝利をマーク。初回から打者12人をパーフェクトに抑えるなど安定感抜群のピッチングを展開し、105球(うち74球がストライク)で9イニングを投げ抜いた。9奪三振は4月28日(現地時間)のエンゼルス戦と並ぶ今季最多の数字であり、完投は通算6度目、完封は通算3度目。今季は15先発で7イニング以上を投げた試合が1度もなく、無失点に抑えた試合はゼロ、クオリティ・スタートも7度だけと「らしくない」ピッチングが続いていたが、圧巻の完封劇で完全復活を印象付けた。

ヤンキースは初回にディディ・グレゴリアスのショートゴロの間にブレット・ガードナーが生還して先制。5回表にはオースティン・ロマインのサードゴロの間に2点目を奪い、7回表にロマインの犠牲フライ、9回表にニール・ウォーカーのタイムリーでそれぞれ1点を追加した。不安定なピッチングが続いていた印象のある田中だが、最後に黒星を喫したのは4月17日(現地時間)のマーリンズ戦であり、そこから12先発連続で負けなし(6勝0敗)を継続中。また、今季ホームでは5先発で2勝2敗、防御率4.30に終わっているものの、アウェイでは11先発で防御率4.00ながら6勝0敗と、こちらでも負けなしを継続している。首位レッドソックス追撃に田中の力は不可欠なだけに、今後もこの試合のような快投が続くことを期待したい。

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