ハーレーダビッドソンの正規ディーラー、(株)村山モータース(東京)が破産開始決定

 (株)村山モータース(TSR企業コード:291234941、法人番号:5011001022985、渋谷区幡ヶ谷1-7-5、設立昭和28年8月、資本金5000万円、矢部泰幸社長)は7月18日、東京地裁から破産開始決定を受けた。破産管財人には増田充俊弁護士(増田総合法律事務所、港区西新橋2-18-1、電話03-3578-8388)が選任された。
 負債総額は債権者52名に対し約1億4000万円。

 ドゥカティ、カジバ、ラベルダ(イタリア)、トライアンフ(イギリス)などヨーロッパメーカーのオートバイの輸入販売を主力に事業を展開し、米国メーカーのハーレーダビッドソンの国内代理店が設立される以前から取り扱っていた。ユーザーへの丁寧なアフターサービスなどから、ハーレーファンの間でも高い支持を受けていた。一時期はハーレーダビッドソン新宿店のほか、横浜市や八王子市にも店舗を構え、平成4年7月期には売上高約24億円をあげていた。
 しかし、大型モデルの販売不振などを背景に、売上は年々減少。近年はヨーロッパ車の取り扱いを中止するほか、八王子店の閉鎖など大幅なリストラを行い、収益改善を図った。だが、業況の悪化に歯止めがかからず29年7月期の売上高約3億5000万円まで低下。今後の事業環境の改善が見込めないことから7月11日に事業を停止し、今回の措置となった。
 なお、当社が運営していたハーレーダビッドソン新宿店は、現在、別会社が運営している。

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