最終日 藤蔭スタンド沸騰 柳ケ浦にも温かい拍手

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28年ぶり2回目の甲子園出場を決め、喜び合う三塁側の藤蔭応援団=25日午後、大分市の別大興産スタジアム

 100回目の節目は藤蔭が甲子園へ―。25日に大分市の別大興産スタジアムであった全国高校野球選手権大分大会の決勝は藤蔭が息詰まる投手戦を制し、28年ぶり2回目の栄冠を手にした。厳しい暑さの中、スタンドで懸命の応援を続けた生徒や保護者らは歓喜に浸った。一歩及ばなかった柳ケ浦にも温かい拍手が送られた。

 第2シード同士の対戦。藤蔭は生徒や保護者が早朝に学校を出発、約300人の応援団が三塁側スタンドに陣取った。

 四回に無死一、二塁のピンチをしのぐと、応援席は盛り上がった。「よく抑えてくれた」「このまま波に乗ってくれ」。保護者会の佐藤将宏代表(47)は拍子木をたたいて祈った。

 試合が動いたのは六回。1死二、三塁の好機に奥園颯(はやて)選手の右犠飛で待望の先制点をもぎとった。

 柳ケ浦の粘りを振り切り、久々の甲子園切符。優勝が決まった瞬間、応援団は「よくやった」と大歓声に包まれた。抱き合ったり、涙ぐむ人も。全員で万歳を繰り返した。

 1990年の甲子園初出場メンバーだった福岡県みやま市の自営業田中広之進さん(45)は「うれしいのひと言。鳥肌の立つ試合展開だった。甲子園では一つでも多く勝ってほしい」と喜んだ。

 柳ケ浦は生徒や保護者、OBなど約300人が駆け付けた。応援団長の榎本光さん(17)=3年=は「絶対に勝てる」。声をからし、グラウンドに声援を送り続けた。だが、1点は重かった。保護者会長の近藤成明さん(47)は「非常に惜しい試合。とても悔しい。選手たちはよく頑張った」とナインをたたえた。