西日本を中心に危険な暑さはなおも続く 台風への備え 早めに

26日の予想最高気温分布。

 きょうも西日本を中心に厳しい暑さが予想されている。また、午後は西・東日本で大気の状態が不安定で、局地的な雷雨に注意が必要となる。
 台風12号は本州付近に接近のおそれがあるため、早いうちから備えておくことが肝心だ。

西日本はきょうも各地で猛暑日 関東は平年並みに

26日(木)の各地の天気予報。(数字は予想最高気温)

 西日本を中心に晴れて35℃以上の猛暑日となる所があり、また、全国的にも30℃以上の所が多い見込み。きのう発表された気象庁の3か月予報でも西日本の8月の気温は平年より高くなる予想で、この暑さは長期戦となるおそれがある。引き続き油断せずに、できる限りの熱中症対策を行って、暑さと上手に付き合っていきたい。

 一方、きょうの北日本と東日本は太平洋側を中心に雲が広がりやすく、東京都心の予想最高気温は30℃と、やっと平年並みの気温となりそうだ。

【26日(木)の予想最高気温】
38℃  山口、久留米(福岡県)、日田(大分県)、佐賀
37℃  京都、熊本
36℃  大阪、奈良、岡山、高松、福岡など

東・西日本 天気急変、激しい雷雨に注意 金曜日にかけて

26日(木)夕方の発雷確率。

 きょう昼過ぎから27日(金)にかけて、東日本と西日本の上空に寒気が流れ込む予想となっている。また、西日本を中心に予想される35℃を上回る猛烈な暑さで、地上付近と上空との気温差が大きくなるため、東日本から西日本の広い範囲で大気の状態が非常に不安定となる見込み。
 そのため、落雷や竜巻などの激しい突風、局地的な激しい雨に注意が必要だ。

 発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めるよう心掛けたい。また、ひょうが降るおそれもあるため、農作物の管理にも注意が必要となる。

台風 週末にかけて本州に接近 早めの備えを

26日午前3時の台風12号の位置と進路予想。

 台風12号が暴風域を伴って、あす27日には小笠原近海に進む見通しで、その後は29日(日)にかけて本州に接近する見込み。
 日本付近は海面水温が高いため、台風は勢力を維持したまま本州に接近するおそれがある。こまめに最新の台風情報を確認するとともに、きょうにも台風への備えを始めておきたい。

<台風への備え>

早めに台風への備えを。(イラスト=気象庁提供)

・避難経路・ハザードマップの確認(お住いの地域や職場・学校などの生活圏)
・非常用品の確認
・家の窓や雨戸はしっかりとカギをかけ、必要に応じて補強
・側溝や排水溝は掃除して水はけを良くしておく。
・風で飛ばされそうな物は、固定するか家の中へ。

(気象予報士・野口琢矢)

© 株式会社ウェザーマップ