白の帯夏風にそよぐ 滋賀・水口かんぴょう天日干し

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孫の手も借りて作業が行われる水口かんぴょうの天日干し(甲賀市水口町)

 滋賀県甲賀市水口町で特産の「水口かんぴょう」の天日干しが最盛期を迎えている。薄くむかれた幾つもの真っ白な帯が、夏の日差しを浴びて風にそよいでいる。

 町内の栽培農家10軒がJAこうかに出荷しており、今年も6月末から作業を始めた。約30センチに育ったユウガオの実を機械で薄くむいて幅3センチ、長さ数メートルの帯状にし、竹ざおに掛けて1日半ほど乾燥させる。

 連日の猛暑でユウガオの収量は例年より少ないものの、「湿気がなく天日干しにはうってつけで、品質は最高級」と同町梅が丘の谷口治郎さん(71)。水口での生産は江戸初期に始まったとされ、歌川広重の浮世絵「東海道五十三次」にも様子が描かれる。作業は8月中旬ごろまで続く。