「頭ケ島の集落」の登録祝い 新上五島町が式典 来月10日 前田枢機卿ら出席

 「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「頭ケ島の集落」がある新上五島町は25日、世界文化遺産登録を記念し、8月10日に町内で式典を開くと発表した。同町出身でカトリック大阪大司教区の前田万葉枢機卿らが出席。町内外の人と世界遺産誕生を喜び、資産を次世代に伝えていくための理解を深めてもらう。
 式典は10日午後1時45分から、青方郷の町石油備蓄記念会館で開催。登録に尽力した地元の信徒代表に感謝状を贈る。前田枢機卿ほか、同町出身でカトリック福岡司教区の宮原良治司教やカトリック広島司教区の白浜満司教が祝いの言葉述べ、文化庁の鈴木地平文化財調査官による講演もある。
 県庁で会見した萩原秀樹副町長は「潜伏キリシタンがたどった厳しい生活環境や苦難の歴史は、町に来てもらうことでより理解できると思う」と多くの出席を呼び掛けた。

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