岩嵜紙器 紙製バッグ 欧州展開へ 経産省支援事業に長崎県内で初選出 「ものづくりを発信」

 地方中小企業の海外進出を支援する経済産業省のBrandLand JAPAN(ブランドランド・ジャパン)の本年度採択事業に、本県からパッケージ製造販売業、岩嵜紙器(東彼波佐見町)のAKERU PROJECT(アケルプロジェクト)が選ばれた。紙箱メーカーの技術を生かし、デザインにもこだわった紙製バッグなどを欧州へ輸出する足掛かりにする。

 同社は創業以来、波佐見焼の窯元や商社が発注する紙箱を製造。培った技術や知識で新たな商品を提案しようと6年前、オリジナルブランドのアケルプロジェクトを立ち上げた。これまでに、軽くて耐久性のある紙で作ったバッグやデザイン性の高い収納ケースなどを販売。紙ならではの加工技術を取り入れた時計、フォトフレームなどの雑貨シリーズ「イナフ」は、昨年の長崎デザインアワード(県産業デザインネットワーク主催)で大賞に選ばれた。
 ライフスタイル系の展示会に出品し、海外のバイヤーも高い関心を示したが、会社には輸出のノウハウがなく、資金面での不安もあった。そこで「クールジャパン」の発信に資する商品やサービスを扱う企業の海外進出を支援するブランドランド・ジャパンに応募。企画書の審査などをへて、採択事業14件に入った。ブランドランド・ジャパンは2014年度に創設(17年度から現名称)されたが、本県からの採択は初めて。
 採択されると補助金や海外市場に詳しいアドバイザー派遣などの支援が受けられる。同社は、デザイン面で受けがよさそうな欧州圏に照準を合わせ、9月にパリで開かれる展示会への出品を予定。紙製バッグ「ドメスティックメール」など軽量で輸送しやすい商品を中心に、海外向けに大きいサイズも新たに準備する。展示会を足掛かりに現地の代理店などの紹介を受け、商機を探る。
 同社の岩嵜裕子企画部長は「日本のものづくりを発信するチャンス。波佐見の企業やパッケージ業界の盛り上がりにもつなげたい」と話した。

岩嵜紙器の紙製バッグシリーズ「ドメスティックメール」

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