新日鉄住金エンジ、オンサイトエネルギー供給事業でプラント故障予測・検知システム導入 IoTとAIを活用

 新日鉄住金エンジニアリングは25日、顧客企業の工場敷地内で発電プラントなどを建設・操業するオンサイトエネルギー供給事業で、IoT(モノのインターネット)と人工知能(AI)を活用したプラント故障予測・検知システムを導入すると発表した。国内外で手掛けるプラント操業のデータをシステム上で一元的に管理。膨大なデータ分析を通じて異常をより高精度に検知できるようにし、エネルギーのさらなる安定供給を目指す。

 新システムは新日鉄住金ソリューションズが提供する「IoXソリューション」。第一弾としてタイの関連会社NSETが同国内で運営する熱電併給(コージェネレーション)プラントに導入し4月から本格運用を始めた。

 新日鉄住金エンジのオンサイト型エネルギー供給プラントは国内4、海外4の計8カ所。今年度はタイで他の1カ所にも導入し、来年度以降、国内外で順次展開する。

 新システムは膨大な操業データをもとにプラントの不具合を高精度に予測・検知できる。データを集中管理するため、複数拠点の設備状態を効率的に把握でき、トラブルの改善策を迅速に水平展開しやすいメリットもある。

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