福島製鋼、停止中のダクタイル鋳鉄生産の早期再開目指す

生産委託先も確保

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 日野自動車グループの大手鋳造メーカー、福島製鋼(本社・福島県福島市、社長・三田進氏)は本社・吾妻工場のダクタイル鋳鉄生産で早期再開を目指している。日野自動車が50人規模の応援部隊を派遣、今月内の稼働再開を目指した取り組みや生産委託先の確保が進んでいる。同工場のダクタイル鋳鉄生産が停止した影響で、日野自動車は古河工場の大型・中型トラック完成ラインと海外生産用KD梱包ラインの稼働を25日から31日まで停止している。古河工場の8月1日以降の両ラインの稼働について「別途判断する」としており、当該部品の調達確保の動向が見守られる。

 福島製鋼の本社・吾妻工場の電気室で7月13日に火災が発生。この際の電気遮断の影響でダクタイル鋳鉄工場の電気炉も損傷した。鋳鋼生産は従来通りだが、日野自動車向けハブ、デフケースなどダクタイル鋳鉄品の生産が停止している。電気炉更新など完全復旧には1年程度を要する見込みだが、緊急措置として他社から休止設備の高周波溶解炉を調達、設置し、稼働の準備を進めている。鋳造ラインには支障がないため、8月には溶解能力に制約を抱えつつダクタイル鋳鉄生産を再開できる見込み。

 日野自動車・古河工場の昨年の年間販売台数は10万台強(KD含む)。現在は両ライン以外の主要工程では操業度を調整しながら稼働を行っている。両ラインの再開後の挽回計画も今後詰めていく。