阿蘇神社の2門、元の姿へ 神事「御田祭」で開門

熊本地震で被災した国指定重要文化財の「神幸門」。宮大工たちが修復を終えた扉を取り付けた=25日、阿蘇市

 熊本地震で被災した阿蘇神社の国指定重要文化財の「還御[かんぎょ]門」と「神幸[みゆき]門」に25日、扉が取り付けられ、修復がほぼ完了した。

 今夏中に残りの金具や部材の取り付けも終える予定で、被災した神社の国重文6棟の中で第1弾の復旧となる。

 両門は1849(嘉永2)年築。国指定重要無形民俗文化財「阿蘇の農耕祭事」で最大規模の神事である御田祭[おんだまつり]の時だけ開けられ、神幸行列が神幸門から出発し、帰りに還御門から境内に入る。

 工事の設計監理を担う文化財建造物保存技術協会によると、破損した組物の修理に加え、経年で傷んだ扉の一部を取り除き、新しい木材を埋め込んで修復。大川畑博文所長は「隙間なく埋まるよう、ゆがみに沿わせて木材を湾曲に切り出すのは熟練した職人のなせる技」と話す。

 御田祭は28日。ほぼ復旧した状態で開門するのは地震前の15年以来という。  阿蘇神社の池浦秀隆権禰宜[ごんねぎ]は「社殿の中でも、二つの門は御田祭を成立させるために欠かせない。祭に合わせて開門でき、非常に意義深い」と話した。(中尾有希)

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