今ワールドカップでも素晴らしい活躍を見せたベルギー代表GKティボー・クルトワ。
彼はチェルシーからレアル・マドリーへ移籍するのではないかと伝えられている。
ここでは、『sportskeeda』による「クルトワの代役になりうる5人の候補たち」を見てみよう。
カスパー・シュマイケル(レスター/デンマーク代表)
チェルシーが求めるのはプレミアリーグでの経験を持つGKかもしれない。その場合、シュマイケルが最善の策だろう。
彼はイングランドフットボール界で這い上がってきた選手だ。マンチェスター・シティでキャリアをスタートさせたものの、出番を得るために4部のノッツ・カウンティへ行かざるをえなかった。
その後、2011年にレスターへ移籍すると、この7年間で偉大なる父の影から抜け出したと言える。
2016年の歴史的プレミアリーグ優勝にも貢献し、今ワールドカップでも素晴らしいプレーを見せた。
31歳というGKとしてピークにあり、チェルシーにもすんなりフィットするだろう。
彼はファンが獲得を望んでいる完全なるワールドクラスのGKではないかもしれない。とはいえ、現時点でそういう存在はあまりいないのだ。
ペトル・チェフ(アーセナル/元チェコ代表GK)
近年のクルトワは見事にやっているが、チェルシーにおけるプレミアリーグ史上最高のGKは間違いなくチェフだ。
第1次ジョセ・モウリーニョ時代のリーグ連覇に貢献するなど、2015年にチームを去るまでに4つのタイトルを獲得。また、チェルシーが初の欧州王者に輝いた2012年のCLファイナルではPK戦でヒーローに。
彼はクルトワに置き換えられる形でチェルシーから移籍したが、今はそれが逆になる可能性がある。
チェフはもう36歳かもしれないが、ブッフォンなどのようにGKはフィールドプレイヤーよりも息が長い。
もし復帰したとしても短期的なオプションになるだろうが、勝手知ったる古巣への復帰になるため失敗のリスクはないだろう。
ヤン・オブラク(アトレティコ/スロベニア代表)
もしチェルシーがこの夏に獲得可能なGKのなかで最高の選手とサインするならば、それはオブラクになるだろう。
彼はまだ25歳ながらすでに世界最高GKのひとりとなっている。ベンフィカから加入後、リーガでは116試合で68度のクリーンシートをマーク。
クルトワの代役どころかそれ以上の存在になるポテンシャルを秘めており、もし獲得できれば大当たりになるだろう。
ただ当然ながら彼は安くない。そのリリース条項は8700万ポンド(127億円)に設定されており、アリソンより2000万ポンド(30億円)ほど高額なコストが掛かりうる。
ジャンルイージ・ドンナルンマ(ミラン/イタリア代表)
36歳チェフが短期的オプションでしかないなら、ドンナルンマはチェルシーのGK問題を解決する長期的オプションになりうる。
まだ19歳という若さながら、すでにミランでは100試合以上に出場。また、イタリア代表でも6キャップを記録している。
ブッフォンと比較されてから久しいが、アズーリにおいては彼の長期的な代役になりそうだ。
ただ、彼にはイングランドフットボールの経験がなく、まだ成長途中でもある。プレミアリーグへの適応に苦しむかもしれないため、その獲得はチェルシーにとってリスクになりうる。
また、獲得には相当な出費が必要になるだろう。ミランはFFPの問題を抱えているが、彼を5000万ポンド(73億円)以下で売るつもりはない。
ヤスパー・シレッセン(バルセロナ/オランダ代表)
2016年にバルサに加入したシレッセンだが、忘れられた存在になっている。
アヤックスではトップパフォーマーとして活躍し、オランダ代表の正GKに。そのオランダが3位になった2014年W杯でもキープレイヤーのひとりであった。
彼はマーク=アンドレ・テア・シュテーゲンとの競争機会をいくらかは提供してもらえることを願って、カンプ・ノウへとやってきた。
だが、ドイツ人GKはバルサのフットボールに完璧にフィットしており、シレッセンはリーグ戦ではほぼ出番がない。
彼の移籍金は1500万ポンド(21億円)以上にはならないであろうことから、チェルシーとしては信頼できるオプションになるはず。