台風進路図より予想雨量を見てください

強い台風12号は、きょうの昼過ぎから夕方に小笠原諸島に最も接近する見通しです。小笠原諸島では暴風・高波・大雨に警戒が必要です。

更に、台風12号は、あす午後には伊豆諸島に接近し、強い勢力を維持したまま、あす夜には東日本から西日本に上陸するおそれがあります。当初の台風の進路予想に比べると、やや西にずれた印象がありますが、関東地方の皆さん、どうかこの進路予想に惑わされないでください。関東に限っていえば、台風が直撃するかは問題ではありません。台風の東側で大雨となることを考えると、今回の台風12号は関東にもっとも大雨を降らせる進路をとる予想となっています。関東地方では、あさって日曜日の朝にかけての48時間で最大400ミリから500ミリの雨が降るおそれがあります。ちなみに、東京で梅雨の時季に降る雨の量をすべて足しても、135ミリ(平年値)にしかなりません。今回の台風で、その倍以上の雨が一気に降ることを考えると、とても恐ろしいです。

気象予報士・染井 明希子

画像について:27日午前6時の台風12号の位置と進路予想。

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