広島県鉄構工業会、西日本豪雨被災会員の業務応援

 西日本豪雨が与えた被害は、広島県内の鉄骨加工業者で散見される。広島県鉄構工業会(理事長・山本泰徳氏)の調べでは、組合員の森永工業(広島市安芸区矢野東)は「建屋の柱が折れ曲がり、構内に土砂が流入するなど当分操業は難しい状況。土砂に埋まった製品を掘り出して、組合各社に仕事を割り振って応援したい」(同会)。福山市の成伸工業は一次加工場が浸水、広島県三原市の灰谷鉄工所にも軽微の被害が出たと模様だ。また、広島県では主要なめっき工場が断水などで操業制限があり、関東案件のオールめっき製品などは、関東地区のめっき工場まで運搬して急場をしのいでいる。

 広島以外の中国地区4県では、甚大な被害を受けた岡山県も含め、鉄骨加工業者に大きな被害の報告はないという。

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