LIXIL、世界の子どもの衛生環境改善でユニセフとパートナー契約

 LIXIL(本社・東京都千代田区、社長・瀬戸欣也氏)は26日、国際連合児童基金(ユニセフ)と連携し、世界の子どもの衛生環境を改善すると発表した。両社は今月パートナーシップ契約を締結。LIXILがトイレで持つ製品力とユニセフが途上国で有するネットワークを相互活用し、多くの人々がトイレを使える衛生的な環境を整える。同日都内で瀬戸社長とユニセフのシャネル・ホール事務局次長が説明した。

 現在、世界ではトイレを使えない人口が多く、衛生環境の悪化による下痢などで命を落とす子供が後を絶たない。LIXILでは現在、社会的課題の解決に向け安価で衛生環境を守れるトイレを世界的に展開。その製品力を生かして途上国に市場を創出し、子どもたちの衛生環境を改善させる。瀬戸社長は「世界中の人に豊かな住環境を提供することが我々の役割。ユニセフのネットワークがあれば世界の子供たちの環境を改善するトイレを迅速に届けられる」とコメント。

 ホール事務局次長は「民間企業とともに取り組みを進めることは非常に重要。より多くの企業に低コストな製品で衛生市場に参入してもらうことで、人々を助けたい」と話した。また来賓として和泉洋人内閣総理大臣補佐官が挨拶した。両社が連携した活動はエチオピア・タンザニア・ケニアの3カ国を皮切りに始める。

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