【高校野球】奈良大付、11回サヨナラで初の聖地へ 9回に一度は”ぬか喜び”も!?

延長11回の死闘を制して奈良大付が悲願の甲子園初出場!

天理、9回4点差を追いつくも力尽きる

 第100回全国高校野球選手権記念大会は28日、奈良大会決勝で奈良大付が延長11回の末、天理に10-9でサヨナラ勝ち。夏の選手権大会初出場の名乗りをあげた。

 強打が看板の両校だけに、決勝はいずれ譲らぬ点の取り合いに。天理は5-9で迎えた9回、北野の本塁打を皮切りに反撃開始。一挙4点を奪って同点に追いつき、試合は延長戦にもつれ込んだ。

 そして11回裏、奈良大付は2死満塁から右中間への適時打が飛び出しサヨナラ勝ち。春の選抜大会は2015年に出場経験があるが、夏に聖地切符を手にするのは初めてとなった。天理と智弁学園以外の学校が奈良代表となるのは、2013年の桜井以来。それ以前にさかのぼると2000年の郡山で、2000年代で3回目のこととなった。

 奈良大付は9回表の守り、9-7の場面で、2死満塁から天理の選手が中前に適時打。同点の二塁走者が本塁を踏むのと、三塁を狙った一塁走者がオーバーランして刺されたのが微妙なタイミングとなった。一度は走者アウトが同点ホームインより先と判断されて歓喜の瞬間を迎えたが、審判団が協議した結果、ホームインの方が先と判定されて同点で試合続行。”ぬか喜び”に終わったが、サヨナラ勝ちで改めて喜びに浸ることとなった。11回をひとりで投げぬいた木村投手の熱投も報われた。(Full-Count編集部)

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