メクル第294号 メクるんが行く 竹で水鉄砲作り 西海市・伊佐ノ浦公園

 毎日暑かね~。長崎県西海市西海町の伊佐ノ浦(いさのうら)公園にやってきたばい。お、なんかすずしそうな遊びばしよるよ。ぼくも仲間に入れて~。
 メクるんと一緒(いっしょ)に行った人=嶋田嘉子(しまだよしこ)
 教えてくれた人 西海市観光協会スタッフのみなさん

 遊んでいたのは、西海市立大瀬戸(おおせと)小(小山義彰(こやまよしあき)校長)の4年生と保護(ほご)者。学級レクリエーションで「水鉄砲(みずでっぽう)作り」に挑戦(ちょうせん)していたよ。
 使う道具はのこぎり、小刀、はさみ、電動ドリルなど。「刃(は)を人に向けない」「手元に注意する」。西海市観光協会スタッフ4人が「けがをしない、させない」ために、刃物の安全な使い方を指導(しどう)したよ。刃物はふだん、あまり使わんけん緊張(きんちょう)するね~。
 水鉄砲を作るには、太さがちがう2種類の竹が必要だよ。長さ約50センチに切った細い方は、小刀で皮をきれいにそぎ落とした後、布(ぬの)を巻(ま)いて、たこ糸でしっかり固定。太い竹は、少しふくらみがある「節」を目安に、のこぎりで約40センチに切るよ。しっかり手元を見て切ろうね。切った竹は、水を入れられる筒(つつ)のような状態(じょうたい)になっているから、節の中央に電動ドリルで水が飛び出す穴(あな)を開けるよ。
 太い竹の中に、布を巻いた細い竹を入れて、準備(じゅんび)OK。水が入ったバケツに竹を入れて、細い竹を引っぱると、節の穴から水が中に入ってくるよ。そして、飛ばしたい方向に向けて細い竹をおし出すと…。

 ぴゅー!

 いきおいよく水が飛び出してきたばい。さぁ、みんなで水鉄砲合戦。冷たくてびっくりするけれど、気持ちよか~。曽我部羽惺(そがべうさ)さん(9)は「のこぎりで木を切ったことはあったけれど、竹は初めて。次はもっと大きなものを作ってみたいな」。園田奏心(そのだそうし)君(9)は「穴を開けるのがむずかしかった。工作が好きで、いろいろ想像(そうぞう)しながら組み立てていくのが楽しい」とうれしそうでした。
 西海市観光協会の冨浦哲美(とみうらてつみ)さん(63)は「もの作り体験を通して自然と親しんでほしい。刃物も正しい使い方を学んでね」と話していました。

 メ モ

 ◆伊佐ノ浦公園もの作り体験 ▽木工体験=巣箱(864円)、本立て(1620円)など▽竹細工体験=水鉄砲(324円)、竹とんぼ(同)、竹馬(648円)など。このほか陶芸(とうげい)やコースター作りなど、さまざまなメニューがあります。いずれも体験料のほか、公園の施設(しせつ)利用料と保全(ほぜん)美化協力金が必要。申しこみや問い合わせは同公園体験交流センター(0959・32・9087)

自分たちで作った水鉄砲で遊んだよ!=西海市、伊佐ノ浦公園
西海市観光協会スタッフのみなさん
竹をのこぎりで切ったよ
細い方の竹には布を巻き、たこ糸でしっかりと固定!
竹をのこぎりで切ったよ

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