名作アニメ背景画が魅了 県立美術館本館で山本二三さん作品展

山本二三さんが熊本での作品展のために描いた風景画「あぁ、熊本城」(右)を見る人たち=28日、熊本市中央区

 「天空の城ラピュタ」「時をかける少女」など、人気アニメーションの美術監督・背景画家として知られる山本二三[にぞう]さん(65)=埼玉県=の作品展が28日、熊本市中央区の県立美術館本館で開幕した。熊本日日新聞社と県立美術館の主催で、9月17日まで。

 山本さんは長崎県・五島列島の福江島生まれ。24歳で宮崎駿さんのテレビアニメ「未来少年コナン」の美術監督に抜てきされた。細部まで描き込んだ背景画はリアリティーがあり、情感にあふれる。柔らかな雲の表現は「二三雲」と呼ばれ、評価が高い。

 会場には、「火垂るの墓」「もののけ姫」など、名作アニメで実際に使われた手描きの背景画を中心に、初期から現在までの約220点を展示。熊本地震から復興した熊本城を描いた新作の風景画「あぁ、熊本城」(B4サイズ)も並ぶ。

 開会式で、山本さんは熊本地震の被災者に向け「展覧会が癒やしになったら。どうぞゆっくり見てください」とあいさつ。来場者は作品に見入り、その緻密さに驚いていた。託麻中1年の加納華乃[はなの]さんは「絵だけど動きを感じる。熊本城が元に戻るのが楽しみ」と話していた。

 山本さんのトークショーもあり、背景画制作の裏話などを披露した。(中原功一朗)

(2018年7月29日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

©株式会社熊本日日新聞社

紙面を彩った火の国球児たち

「夏の甲子園100回」を記念し、熊本出身のスターたちの〝球児〟時代を取り上げます。 第3弾は「打撃の神様」と呼ばれた川上哲治(熊本工出、人吉市出身)です。

ご購入はこちらから