FIA F2第8戦ハンガリー レース2:福住が0.001秒差のバトルを制し6位入賞。レースはアルボンが勝利

 7月29日(日)、ハンガリー・ブタペスト郊外にあるハンガロリンクでFIA F2第8戦のレース2が開催され、アレキサンダー・アルボン(ダムス)が優勝。日本の福住仁嶺(アーデン)は6位、牧野任祐(ロシアンタイム)は12位だった。

 昨日行われたレース1で8位に入ったアルテム・マルケロフ(ロシアンタイム)がポールポジションは、牧野は9番手、福住は10番手からのスタートとなる。

 スプリントレースとして行われるレース2は28周。ピットインの義務はない。

 ポールのマルケロフがスタートを失敗し4番手に後退。3番手スタートのルカ・ギオット(カンポス)がロケットスタートを決めホールショットを奪う。アルボンが2番手、セルジオ・セッテ・カマラ(カーリン)が3番手につける。

 2コーナーでラルフ・ボシュング(MPモータースポーツ)、アレッシオ・ロランディ(トライデント)、ロイ・ニッサニー(カンポス)が絡むクラッシュが発生し、バーチャルセーフティカー(VSC)が導入された。

 福住は12番手、牧野は17番手でオープニングラップを終える。

 3周目にVSCが解除されレースが再開。アントニオ・フォコ(チャロウズ)は加速のタイミングが合わず、前のマシンに接触しフロントウイングを破損してしまう。

 7周目、8番手のロベルト・メリ(MPモータースポーツ)がジャック・エイトケン(ART)をパスし7番手に浮上する。

 レース中盤は膠着状態が続き、順位変動は起きなかった。

 レースが動いたのは19周目の1コーナー、4番手のマルケロフにデ・フリースが並びかける。しかし、デ・フリースはオーバーテイクに失敗。その間隙を突きノリスが一気に2台をオーバーテイクし、4番手に浮上してみせた。

 一方のデ・フリースはメリにも交わされ7番手に後退。メリはその後マルケロフをパスし5番手に浮上した。

 22周目、マルケロフはデ・フリースと福住に先行を許してしまう。福住はマルケロフをパスしたことで入賞圏内の8番手に浮上する。

 25周目の1コーナー、2番手のアルボンがギオットをパスしレースの最終盤で逆転を果たした。

 26周目、福住がエイトケンをパスし7番手にポジションを上げる。最終周の最終コーナーでデ・フリースに仕掛ける。2台は横並びのままコントロールラインを通過、福住は0.001秒差でデ・フリースを下し、今季ベストリザルトとなる6位を獲得してみせた。

 レースの最終盤、25周目でトップを奪取したアルボンが今季3勝目を飾った。2位にギオット、3位にセッテ・カマラがつけた。牧野は12位でレースを終えている。

 FIA F2第9戦ベルギーはスパ・フランコルシャンで8/24~26に開催される。

■FIA F2第8戦ハンガリーレース2 順位結果

Pos No Driver Team Time/Gap

1 5 A.アルボン ダムス 44’47.130

2 14 L.ギオット カンポス 9.465

3 18 S.セッテ・カマラ カーリン 11.371

4 19 L.ノリス カーリン 13.638

5 9 R.メリ MPモータースポーツ 28.210

6 12 福住仁嶺 アーデン 34.144

7 4 N.デ・フリース プレマ・レーシング 34.145

8 8 G.ラッセル ART 36.586

9 20 L.デルトラズ チャロウズ 37.140

10 7 J.エイトケン ART 38.976

11 3 S.ゲラエル プレマ・レーシング 40.963

12 2 牧野任祐 ロシアンタイム 41.535

13 1 A.マルケロフ ロシアンタイム 52.230

14 16 A.マイニ トライデント 52.379

15 15 R.ニッサニー カンポス 60.932

16 6 N.ラティフィ ダムス 77.184

17 21 A.フォコ チャロウズ 1Lap

NC 11 M.ギュンター アーデン DNF

NC 10 R.ボシュング MPモータースポーツ DNF

NC 17 A.ロランディ トライデント DNF

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