カージナルスがブルペン強化 ヤンキースからシュリーブ&ガジェゴス獲得

今季はワイルドカードでのポストシーズン進出を狙うカージナルスがインターナショナルボーナスプール100万ドルを含む2対1のトレードでリリーフ投手のチェイセン・シュリーブとジオバニー・ガジェゴスの獲得を発表した。これでカージナルスは弱点だったブルペンの穴を埋めることに成功した。

ヤンキース在籍4年目を迎えたシュリーブは今季、貴重なリリーフ左腕として40試合に登板し2勝2敗 防御率4.26の成績を残している。トレードが発表された日に行われていたロイヤルズとのダブルヘッダー第1戦で登板しており1回1失点の投球だった。また、ガジェゴスはメキシコ出身のリリーフ右腕で今季は4試合で防御率4.50ではあるが、3Aでは17試合で2勝1敗 防御率3.90の好成績を収めている。特にシュリーブは7月に入って9試合で防御率2.00と調子がよく他球団からも大きな注目を浴びていた。

今回のトレードでカージナルスが放出したのは27歳のルーク・ボイド。一塁を守るボイドは今季、8試合で打率.182 1本塁打 3打点と出場機会に恵まれていなかったが、3Aでは67試合で打率.299 9本塁打 36打点。また、3AでのOPS.891と出塁、長打共に期待できる選手だ、ヤンキースではアーロン・ジャッジが故障で離脱したことを受けて長打を打てる打者を緊急補強した形となるだろう。

一方でカージナルスは昨年のナ・リーグセーブ王、グレッグ・ホランドをDFAとしている。当初はセットアッパーとして活躍が期待されたが、蓋を開けてみると32試合で0勝2敗 防御率7.92とロッキーズで見せていたような投球ができなかった。既にヤンキースは先日、ザック・ブリットンを獲得しておりブルペン強化に成功していることもあり、シュリーブの放出に至ったとみられる。つまり、ブルペン強化を目指すカージナルスと長打力自慢の打者を求めていたヤンキースの思惑が一致した実りあるトレードとなった。果たして移籍した3選手は新天地で力を発揮できるか、これからが楽しみだ。

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