台風12号九州付近で動き遅く 四国や九州で大雨続くおそれ

台風12号の位置(30日午前3時時点)と今後の進路予想

 台風第12号は、今夜にかけて九州の西海上を南に進み、あす31日(火)にかけて屋久島の西の海上にほとんど停滞する見込み。九州南部と奄美、四国を中心に非常に激しい雨が降り、西日本はあすにかけて大雨となるおそれがある。土砂災害、低い土地の浸水に警戒、河川の増水や氾濫に注意が必要だ。

 台風12号は午前3時現在、鹿児島県の枕崎市付近を1時間におよそ25キロの速さで南西に進んでいて、この後は次第に速度を落としながら、夜にかけて九州の西海上を南に進み、あす(火)にかけて屋久島の西の海上にほとんど停滞する見込み。このため、九州や四国では、大雨などの台風の影響が長時間続くおそれがある。
 その後、台風は1日(水)には発達しながら九州の西海上を西へ進むとみられる。

大雨

予想雨量

 台風を取り巻く発達した雨雲がかかる西日本では1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨の降っている所がある。九州南部と奄美、四国を中心に非常に激しい雨が降り、西日本はあすにかけて大雨となる見込み。
 土砂災害、低い土地の浸水に警戒、河川の増水や氾濫に注意するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要だ。また、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めたい。

強風・高波

 台風の接近に伴って、西日本の海上では強い風が吹き、波が高くなっている。あすにかけて、西日本では強い風やうねりを伴った高波に注意が必要となる。

▼31日(火)にかけて予想される波の高さ
   九州北部、九州南部、奄美    4メートル

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