「ラピュタ雲」ファン魅了 県美本館の作品展、山本さん実演

背景画制作を実演する山本二三さん。背後のスクリーンに絵と手元が映し出されている=県立美術館本館

 人気アニメーションの美術監督・背景画家の山本二三[にぞう]さん(65)=埼玉県=が29日、作品展を開いている県立美術館本館(熊本市中央区)で、背景画制作を実演した。夕方の積乱雲をテーマに「天空の城ラピュタ」のワンシーンを再現し、来場者約70人を魅了した。

 山本さんは、「火垂るの墓」「時をかける少女」などで美術監督を務めた。リアリティーを追求した背景画は評価が高く、やわらかな表情の雲は「二三雲」と呼ばれる。

 山本さんは、色鉛筆で描いた下書きをコピーした画用紙(B4サイズ)に水を含ませ、絵筆を使いポスターカラーで彩色した。乾いた刷毛[はけ]を使って、色むらをなくすテクニックも披露。夕日に照らされた積乱雲を40分ほどで表現した。作品は後日、展覧会場に並ぶ。

 実演は会場のスクリーンに投映され、鑑賞した第二高美術科2年の永田育子さんは、「ポスターカラーを塗り重ねると汚くなることがあるけれど、すごくきれいでかっこいい。試してみます」と話していた。

 山本さんの作品展は熊日などの主催で9月17日まで。月曜休み(8月13日、9月3、17日除く)。(中原功一朗)

©株式会社熊本日日新聞社

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