〈八戸三社大祭〉平日開催でも宿泊予約好調

観光客の“玄関口”となる八戸駅は八戸三社大祭のムード一色。八戸市内の宿泊施設の予約状況は順調に推移している=29日

 31日に開幕する青森県南地方最大の夏祭り、八戸三社大祭。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産登録から2回目の開催となる今年は、8月4日までの日程が平日メインとなったが、八戸市内の宿泊施設の予約状況は順調のようだ。外国人の予約も目立ち、勢いが加速するインバウンド(訪日外国人旅行)対応も重要性が高まっている。観光振興にはユネスコ効果を持続させる戦略が欠かせず、関係者は「誘客促進と地域経済の活性化につなげたい」と意欲を示す。

 18施設が加盟する八戸ホテル協議会によると、期間中の予約は好調に推移し、高稼働が予想される。倉田任康(ひでやす)会長は「平日中心の日程でも夏休み中なので観光の宿泊客は多い。青森ねぶた祭など、青森県内の他の祭りを一緒に楽しむ人が多いのも特徴だ」と話す。

 今年3月に中心街にオープンしたビジネスホテル「天然温泉南部の湯 ドーミーイン本八戸」。運営会社の共立メンテナンス(東京)によると27日現在、9割近い予約が入っている。普段よりも2人で予約する比率が高いため、ビジネス客に加え、観光利用の客層が増えたとみられる。

 外国人観光客は八戸駅周辺のホテルを利用する傾向がある。期間中は、ほぼ満室状態というホテルテトラ八戸の吉田孝祐支配人は「工事関係による堅調なビジネス需要のほか、祭りに合わせた観光目的も多い。台湾を中心に外国人旅行客も目立つ」と説明する。

 テトラグループは函館市が拠点。系列ホテルではポスターなどで三社大祭を情報発信し、北海道新幹線を使って道内から訪れる人も増えているという。

 観光客の増加はホテル利用に加え、飲食や物産の購入といった多様な消費活動につながる。八戸観光コンベンション協会の在家秀則専務理事は、市などが東京で展開した三社大祭のPR活動を挙げ、「首都圏からの誘客に期待したい。観光客による消費が増えれば、地域経済にも効果が生まれるだろう」と強調した。

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