〈八戸三社大祭〉31日開幕、高まる熱気 山車展示ホールはリニューアル

八戸三社大祭の開幕を目前に控え、八戸地域地場産業振興センターでは「八戸三社大祭魅力発信コーナー」が完成。関係者が祭り本番に向けて士気を高めた=29日、八戸市

 国の重要無形民俗文化財で約300年の歴史を誇る八戸三社大祭は、31日の前夜祭で開幕する。8月4日まで5日間、青森県南地方の夏を華やかに彩る。観光関係者によると、今年は大半が平日の日程だが、有料観覧席は既に完売、観光客の入り込みに期待が掛かる。29日は、八戸駅に隣接する八戸地域地場産業振興センター(ユートリー)1階で改装を進めていた山車展示ホールが、「八戸三社大祭魅力発信コーナー」としてリニューアルオープン。市内の各山車小屋では最終仕上げが進み、市民待望の祭りの熱気が高まってきた。

 八戸観光コンベンション協会によると、市中心街に設ける有料観覧席は、8月1~3日の3日間で計約1500席を用意。4月11日から販売し、「お通り」(1日)と「お還り」(3日)は早い段階で売り切れた。「中日」(2日)も含め、5月下旬にはほぼ完売。現在はキャンセル待ちの状態となっている。

 八戸地方を訪れる観光客を迎えるユートリーの展示ホールには、開館当初の1992年から実物の山車を設置していたが、人形や台車などの老朽化に加え、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産への登録を踏まえ、市がリニューアルを決めた。

 山車や郷土芸能など祭りの歴史と伝統を周知する魅力発信コーナーには、はちのへ山車振興会が主体となり、各山車組の20~40代前半の若手制作者が集まって作ったハーフカットサイズの山車(高さ5メートル、幅5メートル、奥行き3メートル)を配置。「西遊記 孫悟空奮戦の場」をテーマに、三蔵法師一行が妖怪を退治する場面を表現している。

 祭りの歴史を紹介するタペストリーやPR動画は、日本語のほか、英語と韓国語、中国語(繁体字と簡体字)の表示も付け、インバウンド(訪日外国人旅行)に対応した。

 この日、現地で開かれた式典では、小林眞市長が「三社大祭の魅力を全国や世界に発信する場になれば」とあいさつ。新井田附祭振興会がお囃子を披露し、子どもたちが元気な掛け声とともに、美しい笛の調べや迫力ある太鼓の音を響かせた。

 小太鼓を担当した高森莉帆さん(12)=市立旭ケ丘小6年=は「展示している山車の迫力がすごかった。本番では、練習の成果を発揮できるように楽しんで頑張りたい」と意気込みを見せた。

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