開新V、12年ぶり全国へ 高校軟式野球南部九州大会

【決勝・鹿児島実-開新】7回裏、開新2死二、三塁。岩田(左)の右前適時打で2点を加え6-1とする=リブワーク藤崎台

 第63回全国高校軟式野球選手権南部九州大会最終日は29日、リブワーク藤崎台球場で決勝を行い、県勢の開新が鹿児島実を6-2で下して優勝し、12年ぶり5度目の本大会出場(南部九州代表)を決めた。

 開新は初回、先頭の荒木誠が内野安打で出塁し、犠打と四球に敵失を絡めて2点を先制した。四回は相手守備の乱れに乗じて1死満塁とし、荒木の適時打で2点を追加。七回には連続四球を足掛かりに岩田彗(そら)の右前適時打で2点を挙げた。先発の宮崎陸は鹿児島実打線を6安打2点に抑えて完投した。

 全国選手権は8月24日、兵庫県の明石トーカロ球場で開幕する。

●投打かみ合い快勝

 投打の歯車がかみ合った開新が、実に12年ぶりの全国選手権の切符を手にした。その間には、3年続けて南部九州大会決勝で涙をのむ苦い経験もしただけに、浅井重行監督は「勝てたのは現役や卒業生の頑張りのおかげです」とうれしそうだ。

 「1歩目から全力で走ろう」。浅井監督の指示をナインは徹底した。2点リードの四回、先頭から連続して敵失で出塁。3人目もバントで一塁を陥れて満塁とし、機動力を警戒する鹿児島実に「プレッシャーをかけることができた」と指揮官。1死後、2点適時打を放った荒木誠も「泥くさく点を取る。それが開新の野球」と胸を張った。

 マウンドでは2年生の宮崎陸が奮闘した。コーナーを丁寧に突き、六回の2死満塁も最少失点に切り抜けた。「打たせろ。俺たちが守る」。同級生の一塁手岩田彗ら内野陣もエースを励まし、無失策で盛り立てた。

 試合直前、グラウンドのナインとスタンドの控え部員がフェンス越しに手をつないだ。現チームが始めたルーティンで心を一つにして「みんなで日本一になろう」と気勢を上げ、優勝をつかみ取った。

 浅井監督の就任1年目で臨んだ前回の全国選手権は初戦で完封負け。村上勝志主将は「ここで終わりじゃない。(全国の決勝まで)あと4試合ある」。先輩たちの期待も背負って日本一に挑む。(佐藤公亮)

(2018年7月30日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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