“みまひな”ペアが日本人対決制し優勝<卓球・ITTFオーストラリアOP女子6日目>

*写真は伊藤美誠(スターツSC・右)と早田ひな(日本生命・左)

<ITTFワールドツアープラチナ・オーストラリアオープン(ジーロング)、2018年7月24日〜29日>

29日、ワールドツアープラチナ・オーストラリアオープンが最終日を迎え、女子シングルス決勝、女子ダブルス決勝が行われた。

女子ダブルス決勝は伊藤美誠(7月度世界ランキング5位・スターツSC)/早田ひな(同15位・日本生命)ペアと佐藤瞳(同14位・ミキハウス)/橋本帆乃香(同24位・ミキハウス)ペアの日本人対決となった。

伊藤/早田はカットマンペアである佐藤/橋本ペアに対して早田が台から少し距離をとって威力ある攻撃で攻め、伊藤が台に張り付いて変化をつけて戦う抜群のコンビネーションを発揮し、ストレートで勝利。伊藤/早田ペアは3月に開催されたワールドツアー・ドイツオープン以来の優勝となった。

女子シングルス決勝は現世界女王の丁寧(同17位・中国、リオ五輪金メダリスト、2017年世界選手権女子シングルス優勝)と劉詩ウェン(同6位・中国、2017年世界選手権シングルス3位)の同世代ライバル同士の対戦となった。

試合は序盤は劉詩ウェンのペースであった。劉詩ウェンが高速ラリーの中でうまく丁寧のミドル(懐あたり)を突き、丁寧に強打をさせず、2ゲームを先取した。しかしここでそのまま負ける世界女王ではなく、丁寧が得意とするしゃがみこみサーブ(サーブを打つ際に、しゃがみこむようにして、ボールの落下速度を利用して回転をかけるサーブ)を多用し始め、劉詩ウェンはそのサーブに苦戦、あっという間に3ゲームを連取され、ピンチに。

劉詩ウェンはここから冷静に丁寧のしゃがみこみサーブに対応し、ラリーの中で鋭いコースを突くことで丁寧を圧倒。逆転勝ちで今年開催されたカタールオープン以来のワールドツアー優勝を果たした。

女子 オーストラリアオープン6日目の結果

女子シングルス

<決勝>
丁寧(中国) 3-4 ○劉詩ウェン(中国)
5-11/7-11/11-3/11-5/11-6/5-11/6-11

女子ダブルス

<決勝>
○伊藤美誠/早田ひな 3-0 佐藤瞳/橋本帆乃香
11-8/11-9/11-7

女子 オーストラリアオープン最終結果

シングルス

<優勝>
劉詩ウェン(中国)

<準優勝>
丁寧(中国)

<ベスト4>
石川佳純、HE Zhuojia(中国)

ダブルス

<優勝>
伊藤美誠/早田ひな

<準優勝>
橋本帆乃香/佐藤瞳

混合ダブルス

<優勝>
李尚洙/田志希(韓国)

<準優勝>
林鐘勲/梁夏銀(韓国)

文:ラリーズ編集部
写真:AAP Image/アフロ

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