ツアー・オブ・チンハイレイク2018 第8ステージでグロスが区間3勝目!ポイント賞リーダーに

ツアー・オブ・チンハイレイク第8ステージで、絶好調のエドゥアルド・グロス(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ)がスプリントを制して今大会3回目の区間優勝。ポイント賞のリーダージャージを獲得した。

全13ステージで開催されるアジア最高峰のステージレース、ツアー・オブ・チンハイレイク(中国/UCIアジアツアー2.HC)。2週間におよぶ長い大会が折り返しを迎えた29日(日)第8ステージが青石嘴(Qingshizui)から張掖(Zhangye)まで、今大会最長距離となる237kmで開催された。

第8ステージは、54.3km地点、82.3km地点に2級山岳が組み込まれており、そこに向けてスタートから上り基調、そして2つ目の山岳を越えるとフィニッシュ地点まで長い下り基調となるコース設定。本格的な上りが含まれる最後のステージということもあり、スタート直後からアタックが次々とかかり、それに伊藤雅和が中心となり反応。長いアタックの攻防を繰り返し、結果的に6人の逃げが形成された。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは、エドゥアルド・グロスの区間優勝に照準を絞り、2つめの登坂区間ではリーダーチームのペースアップにより、集団がいくつかに分断され、グロスは第2集団に取り残される形となったが、伊藤と西村大輝が懸命に牽引し、グロスを連れて、前のメイン集団への復帰に成功。その後、内間康平や中根英登も集団のコントロールに加わり、残り10km地点を切って、逃げていた6選手の吸収に成功した。

スプリントに向けてフアンホセ・ロバトがグロスを集団前方へと引き上げ、グロスはラスト600mの最終コーナーを5番手でクリア。そのまま勢いをつけてフィニッシュラインへ先頭で飛び込み、先頭でガッツポーズ。今大会3勝目、シーズン6勝目をマークし、ポイント賞ランキングでも首位に立った。

ツアー・オブ・チンハイレイク2018 第8ステージ結果
1 GROSU Eduard Michael Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini 4:49:45
2 PAPOK Siarhei Minsk Cycling Club
3 ARIESEN Tim Ningxia Sports Lottery - Livall Cycling team
16 LOBATO Juan José Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini
39 YOSHIDA Hayato Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini
69 NAKANE Hideto Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini
70 ITO Masakazu Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini
111 NISHIMURA Hiroki Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini +0:23
121 UCHIMA Kohei Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini +3:00

個人総合成績
1 AGUIRRE Hernan Manzana Postobon 28:55:04
2 BOHÓRQUEZ Hernando Manzana Postobon +1:05
3 ROGINA Radoslav Adria Mobil +2:35
37 NAKANE Hideto Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini +19:22
45 ITO Masakazu Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini +25:38
56 LOBATO Juan José Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini +31:20
62 GROSU Eduard Michael Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini +37:54
84 NISHIMURA Hiroki Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini +52:01
107 UCHIMA Kohei Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini +1:09:38
112 YOSHIDA Hayato Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini +1:11:43

ポイント賞
1 GROSU Eduard Michael Nippo - Vini Fantini - Europa Ovini 78pt
2 PACIONI Luca Wilier Triestina - Selle Italia 74pt
3 JONES Brenton Delko Marseille Provence KTM 51pt

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ出場選手
伊藤 雅和
内間 康平
吉田 隼人
中根 英登
西村 大輝
フアンホセ・ロバト(スペイン)
エドゥアルド・グロス(ルーマニア)
監督: 福島 晋一

Tour of Qinghai Lake
開催期間/2018年7月22日(日)〜8月4日(土)
カテゴリー/UCIアジアツアー2.HC
開催国/中国
公式サイト

7月22日(日)第1ステージ Ledu › Xining (162k)
7月23日(月)第2ステージ Xining › Xining (115k)
7月24日(火)第3ステージ Duoba › Guide (133k)
7月25日(水)第4ステージ Guide › Longyangxia (100k)
7月26日(木)第5ステージ Longyangxia › Bird Islet (235k)
7月27日(金)第6ステージ Dadongshu Yakou › Qilian (66k)
7月28日(土)第7ステージ Qilian › Menyuan (169k)
7月29日(日)第8ステージ Menyuan › Zhangye (237k)
7月30日(月)第9ステージ Jinchang › Wuwei (175k)
7月31日(火)休息日
8月1日(水)第10ステージ Wuwei › Wuwei (124k)
8月2日(木)第11ステージ Zhongwei › Zhongwei (110k)
8月3日(金)第12ステージ Yinchuan › Yinchuan (107k)
8月4日(土)第13ステージ Lanzhou › Lanzhou (108k)

エドゥアルド・グロスのコメント

昨日に引き続き、チームメートたちに本当に感謝している。そして自分のいまのコンディション、多くの勝利を獲得できたことを嬉しく思う。長いステージには厳しい区間もあったけど、チームメートに助けられ、最後に勝利をかけて戦うことができた。今日のステージを終えて、ポイント賞ジャージを獲得できたが、最終日までキープできるように、残りのステージでさらなる勝利をめざすとともに、全力を尽くしたい。

伊藤雅和のコメント

体調不良の選手が多かったので、アタック合戦は自分ができる限りフォローしていくということでスタート。 案の定、激しいアタック合戦で結構な数を反応していく。どうしても無理な時に、体調が悪いにも関わらず中根、西村がフォローしてくれてとても助かった。アタック合戦のダメージで2つ目の山岳ではもう脚が残ってなくて2つ目のグループでグロスと西村と越える。そこからグロスが1つ目の集団に送り込むべく、西村と共に集団を牽引した。そして最後、逃げていた6人を捕まえるために西村、内間と共に集団牽引に入り、残り10キロ程で逃げを捕まえた。今日もグロスが勝ってくれて最高のステージになった。

内間康平のコメント

スタートからとにかく脚が重く、とても厳しい1日だった。 とにかく最低限のできることをして、遅れてゴールすると、グロースが今日も勝ってくれた!! しっかり休んで残りのステージも頑張って働きたい!

吉田隼人のコメント

自分にとって我慢のステージが続きますが、今日のステージもチームメイトが集団スプリントにもっていってくれ、結果的にグロス選手が勝ち最高のステージとなった。 また万全ではない僕自身にもスプリントのチャンスをくれているチーム、チームメイトにはともて感謝しています。明日からもチームとして最高のリザルトを残せるよう走ります。

中根英登のコメント

今日が最後の厳しい山岳のあるステージなのでアタック合戦が激しかった。 伊藤さん、自分、西村で対応していく。結局1時間程アタック合戦が続き、NIPPOを含まない6人の逃げが決まった。2つ目の山岳でリーダーチームが速いペースで引き始め、頂上では約20名の小集団に絞られるが、なんとかこのグループに食らいついて下りへ。 ゴールまで約150km下り基調なため、割れたグループも復帰して大集団に。ここから内間さん伊藤さん西村が牽引に加わりラスト10kmあたりで逃げグループを吸収。 ラスト3kmで自分はロバトの前に入るが引き上げきれずにゴール。 それでもロバトがグロスを連れてってグロスの3勝目を飾れた!!! 明日は山岳ポイントがないが風があればいくらでもキツくなるステージ。明日も集中して頑張ります。

西村大輝のコメント

スタート後、中根さんや伊藤さんが中心になってアタックに反応して行き、自分も中根さんや伊藤さんにアドバイスを受けながら、数回反応して行く。 2個目の山岳で先頭が20人ほどになり、そこに中根さんが、その後ろの小集団に、グロス、ロバト、伊藤さん、自分が入る。 グロスから、前に追いつくように指示を受け、伊藤さんと自分が牽引に加わって、前の集団をキャッチした。 その後は、何回かチームカーに補給を取りに行き、 その後、内間さんに牽引の指示が出て、その後、自分も加わる。 そして、更に少しして、伊藤さんも集団の牽引に加わり、逃げとの差を詰めて行く。 ほんの少しの時間だけ、キツすぎて集団の中に戻った時があったが、逃げを捕まえるまで、ほとんどどの時間を集団牽引に加わることができた。 ラスト10キロほどで逃げを捕まえて、自分の仕事は終了。 最後はグロスがステージ優勝を果たし、今日も最高のステージとなった。 ゴール後、チームメイトがたくさん褒めてくれて、グロスが勝った事や、チームメイトの言葉が嬉しくて泣きそうになった。 自分個人としても非常に良い感触を得る事ができたステージとなったので、明日以降も頑張っていきたい。

__NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ
今後のレーススケジュール(予定) __
7月22日〜8月4日 Tour of Qinghai Lake 中国 アジアツアー2.HC
8月6日〜12日 The Larry H.Miller Tour of Utah アメリカ アメリカツアー2.HC
8月7日〜11日 Vuelta a Burgos スペイン ヨーロッパツアー1.HC
8月15日〜18日 Tour du Limousin フランス ヨーロッパツアー2.1
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ公式サイト

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