捕獲したイノシシを小中学校の給食に 島原で保護者ら試食会

 島原市教委は、農産物に大きな被害を与えているイノシシを小中学校の給食に活用できないか検討している。26日は市内で試食会を開き、保護者らに意見を求めた。学校教育課ではコスト面なども考え、導入の可否を10月末までに結論づける方針。

 試食会は島原市学校給食会(前田清英理事長)主催。島原市や島原市議会、小中学校のPTA関係者ら約60人がイノシシ料理を味わった。

 メニューはイノシシ肉を使ったカレーや甘辛揚げ、ひき肉にして野菜や豆などと煮込んだメキシコ料理のチリコンカンの三つ。小学校の栄養教諭が考案し、同会の調理員が料理した。

 試食した島原市立第三小PTA役員の植木紀代子さんは「甘辛揚げは肉が硬かったが、全般的においしかった。臭みもなく、子どもたちも抵抗なく食べられるのでは」と話した。試食後は「学校給食に適しているか」「その理由」「意見・感想」を聞き取るアンケートもあった。

 島原市農林水産課などによると、2017年度のイノシシによる農産物被害額は107万円。同年度のイノシシの捕獲数は663頭で、うち114頭が市内の処理加工施設で食肉化され、首都圏などに供給された。残りは焼却したり、埋めるなどして処分したという。

 長崎県内では対馬市が既に、小中学校の給食にイノシシの肉を使っている。

イノシシの肉を使った料理を味わうPTA関係者ら=長崎県島原市城内1丁目、森岳公民館
イノシシ肉のカレー、甘辛揚げ、チリコンカンなど試食会のメニュー

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