後継担えず「墓じまい」 返還墓地が増加、空き区間の再募集4年連続で 兵庫・姫路

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空いた55区画の墓を再貸し付けする名古山霊苑=姫路市名古山町

 兵庫県姫路市営の名古山霊苑(同市名古山町)は8月20日、後継者不足による「墓じまい」などで返還された墓地55区画の応募を受け付ける。返還区画の再募集は4年連続。好立地などで人気を集めてきた同霊苑だが、区画の返還が増える一方で応募者は減り、倍率も落ち着いてきた。同霊苑は「ぜひ一度見に来てもらえたら」としている。

 名古山霊苑は1954年、姫路城を望むなだらかな丘約29ヘクタールに開園した。バスや車でアクセスしやすく、高さ約38メートルの仏舎利塔は観光スポットにもなっている。ジョギングコースも整備され、市民の憩いの場として親しまれる。

 だが、少子高齢化や古里姫路を離れて暮らす人が増え、「子どもに墓守をさせるのがしのびない」「親の遺骨を(自分の住む)都心の納骨堂に移したい」などとの思いから、法要などを行った上で墓地の永代使用権を返還する「墓じまい」の申し出が目立ち始めた。

 返還数は2008年に12区画だったのが、17年は53区画と4倍以上に跳ね上がった。同じ間に、応募者は251人から139人に減り、倍率は6・3倍から4倍に落ちた。

 今回募集する55区画は1・7~8・7平方メートルで、平均的なサイズの3・3平方メートルは永代使用料99万円、永代清掃料金12万円。市外在住者は永代使用料が1・5倍となる。3年以内に返還した場合は永代使用料の90%を還付し、3年を超えると半額を返す。更地に戻す費用は自己負担で、永代清掃料は返還しない。

 同霊苑管理事務所は「再貸付の区画はここ10年で最も多い。見晴らしが良かったり、駐車場に近かったりと、それぞれに特徴がある」と説明する。応募受付は午後1~5時、姫路市役所大会議室で。希望者が2人以上の区画は10月9日に抽選会を行う。姫路市都市計画課TEL079・221・2572 (伊藤大介)