韓国スーパーレース参戦の柳田真孝応援ツアーは成功裏に終わる。ファンもレースを堪能

 7月21〜22日、韓国のCJロジスティクス・スーパーレース・チャンピオンシップに参戦する柳田真孝を応援するツアーが行われ、20名近くのファンが参加し柳田の2位表彰台を見届けた。

 スーパーGTでGT500連覇、GT300でも2回のチャンピオンに輝いている柳田は、今季GT300ではRUNUP RIVAUX GT-Rでスポット参戦する一方、ニスモのアンバサダーを務める。そして、韓国のトップカテゴリーであるスーパーレースのキャデラック6000クラスにフル参戦している。

 ただ、韓国でのレースということでなかなか情報が入りづらく、またその勇姿を生で観ることができなかったことから、柳田のファンからの熱い要望に応え、韓国・ソウルから1時間ほどの距離にある、エバーランド・スピードウェイでの第4戦で、JTBの協力のもと、応援ツアーが組まれることになった。

 今回のツアーは、21日に日本を発ち、予選を観戦。22日にはグリッドウォークや決勝レースが楽しめる日程で行われた。ツアーには柳田を熱く応援するファン、スポンサー等が参加。21日にソウルの金浦国際空港に到着すると、観光バスで一路エバーランドに向かった。

■柳田所属のアトラスBXチームも歓迎

 サーキットに到着し、柳田が所属するアトラスBXレーシングチームのピットを訪れると、柳田自らが笑顔で歓迎。さっそくピット内に一行を招き入れ、レースの説明やマシンの説明を柳田自らが行ったほか、アトラスBXチームもチームTシャツやステッカーをプレゼントしてくれるなど、温かい歓迎でツアー一行を迎えてくれた。

 そのまま一行は予選を観戦することになったが、この日の柳田は午前のプラクティスでトップタイムをマークするなど好調。ノックアウト形式の予選ではQ1でまたもトップタイムをマークし、ポールポジション獲得へ期待が高まったが、迎えたQ3では「攻め過ぎて滑ってしまった。あれでコンマ5秒くらい失ったかも」と柳田はわずかにタイムロス。チームメイトでオーナードライバーでもあるスティーブン・チョウにポールを譲り2番手となったが、フロントロウからのスタートということで期待を高めることになった。

 ツアー一行は、予選後柳田と交流したあと、ソウル市内のホテルへ。夜はソウルで自由時間が設けられ、思い思いの時間を楽しんだ。

■優勝ならずも、2位表彰台。柳田とのツアーを楽しむ

 明けた7月22日は、前日に続き晴天。酷暑に見舞われる日本同様の暑さとなったが、11時からのグリッドウォークに向かったツアー一行は、柳田と写真に収まったり、ふだんなかなか見ることができない韓国のレーシングカーたちや、レースクイーンを楽しんだ。

 迎えた決勝レースでは、ツアー一行がスタンドから見守るなか、柳田はスタートでチョウに並びかけるものの、1コーナーでは2番手。そのままチョウと柳田のマッチレースが続き、3番手にはアトラスBXレーシングの気鋭の若手、キム・ジョンキュンが続き、エクスタ・レーシングチームから参戦する井出有治とのバトルとなっていった。

 チョウと柳田はつかず離れずのレースを展開していくが、スーパーレースで3回のチャンピオン獲得の実績を誇るチョウは最後まで首位を譲らず、そのままフィニッシュ。「予選が大きかったですね」と応援ツアーの前で優勝を飾りたかった柳田だったが、2位表彰台を獲得。アトラスBXレーシングのワン・ツーとなった。3位は井出が入っている。

 レース後、ツアー参加者はふたたびソウルに戻り、焼肉を楽しんだが、ここに柳田が登場。ツアー参加者たちと写真に収まったり、レースの表彰式で被った帽子をプレゼントしたりと、参加者たちは笑顔で食事を楽しんだ。

 ツアーは7月23日に自由行動が設けられるなど、参加者は柳田のレース、そして韓国を大いに楽しみ帰国の途についた。3日間の日程はいずれも日本並みの酷暑で、サーキットで日よけの場所が設けられなかったなど反省点は見えたものの、ツアー参加者の表情を見る限り、今回のツアーは成功だったと言えるだろう。

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