女子サッカー界でパワハラ疑惑?選手13人が不満表明で代表監督が辞任

6月になでしこジャパンと対戦したニュージーランド女子代表。昨年からチームを率いていたのは、オーストリア人監督アンドレアス・ヘラフ氏だった。

現役時代はオーストリア代表として1998年W杯にも出場した同氏は1967年生まれの50歳。

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だが、地元ニュージーランドの『Stuff』などによれば、彼は辞任することになったとのこと。

6月にNZF(ニュージーランドのサッカー組織)に対して、13人の女子選手からヘラフ氏が監督に留まるならば、2度と代表ではプレーしないとするレターが届けられていたそう。

辞任を決断したヘラフ氏だが、自らに対する「大規模な陰謀がある」と主張。彼に対してはイジメや恫喝の嫌疑が掛けられているが、本人は「選手側の申し立てには何の根拠もない」と述べていたそう。

アンドレアス・ヘラフ

「プロフェッショナルとして高度な要求と大きな期待を伴う私のヨーロッパスタイルに選手たちは反対している。

それよりも、楽しいビデオを作ったり、SNSをやったりなどの楽しみや身内の文化を好んでいる。

私にとっては問題ではない。ファンカルチャーとプロフェッショナリズムは互いに矛盾するものではない。もし、約束したことに100%コミットしていると言えるならね。

(試合に向けた?)準備やスタッフの構成についての口出しはできないと選手には伝えた」

一方、選手のなかには、夕食で席を離れる際にも監督の許可が必要だったと明かす者もいたそう。また、リスキーすぎるパスを選択した際には怒鳴られていたとも。

こうした環境を選手たちはアンプロフェッショナルだと考えていたようで、5月には不満が上がっていたという。

その後、6月に行われた日本戦にニュージーランドは1-3で敗戦。

この試合でのネガティブなゲームプランによって、ヘラフ氏は大きな批判を浴びた。さらに、「我々は日本を上回るどころか、日本とやり合えるクオリティを備えることは決してできないだろう」と述べたことでも非難を受けていたという。

この日本戦の後にヘラフ氏に対する不満が公にされたとも。

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