13電停が今日から名称変更 長崎電気軌道

 長崎市内で路面電車を運行する長崎電気軌道(同市)は8月1日、35年ぶりに電停の名称を変更。「築町」を「新地中華街」にするなど全39カ所中13カ所を対象とした。前日から当日始発までに、社員らが路線案内図などの交換作業に追われた。
 1915(大正4)年の運行開始以来、最大規模の電停名変更。「公会堂前」と「市民病院前」は当該施設が廃止になったり衣替えしたりしたため、それぞれ「市民会館」と「メディカルセンター」に修正。「正覚寺下」が「崇福寺」になるのに伴い、1号、4号系統の行く先表示も切り替えた。「めがね橋」(旧賑橋)や「原爆資料館」(旧浜口町)など名所を取り入れ、観光客の利便性を向上させた。
 これを機に全電停の路線案内図のデザインも一新。進行方向のみ表示を濃くして、上りと下りの区別がつきやすくした。
 31日は同市大橋町の同社浦上車庫で、作業員が営業車両69両の行く先表示方向幕を新品と取り換えた。

新しくなる方向幕に取り換える社員=長崎市大橋町、長崎電気軌道浦上車庫
名称を変更した電停一覧

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